2017年7月14日金曜日

Lembeh-Sangihe諸島クルーズ (しょの四の弐/弐)

 Bチームがダイニングに揃って昼食をかき込む。
話の内容は専ら午前のPara Island Point の絶景だ。
そして安全停止中に見つけたロブスター。
スチュワートが香港料理にしたら如何にロブスターが美味いかを熱弁する。
私は、ロブスターの長い髭の中の肉が意外と美味いと対抗する。
脳天気な野郎共の他愛のない会話で盛り上がる。


Aチームは毎度通りチームの指定席にしている少し離れた隅の場所でガイド二人を含めて食事。
Sea Safari Cruise と提携している日本の代理店からのグループと専属ガイドらしい事は何となく解ってきたんやけどね。
彼等の姿を見ていると”日本人は閉鎖的”って話す外国人の言葉が何となく解る気がするねぇ。
ま、私自身も他の日本人から見たら「非堅気質」に見られれているかも知れんからのぅ。

Mahengetang Underwater Volcano
ボードにはMahangetang Google Map 他Web ではMahengetang…どっちでも良いか
船は少々移動してMahengetang島北方に停泊。
今日の三本目はここからボートに移って海底火山に向かう。
火山の最頂部で水深2m。
上部ではガスが湧き出しているらしい。
そんでもって、水温も高いソーな。
しかも、時々地鳴りを発している。って聞くだけでワクワクしちまうぜ。
ガスが出ているなんて、シリコンとかの機材に悪影響はないのだろうか?
海中で地鳴りが聞けるなんて素敵やん。
いつもの様にAチームとは時間を30分ずらして潜行開始。
 
 ほぉ、透明度は午前中のPala に劣らず抜群!

お魚さん達も豊富やん。
前半を溶岩が固まった裾野の浮遊散歩として、後半はいよいよ山頂部へ。
何か、海水がヌルい。水温は数度上がっている。
そしてアブクが間欠泉みたいにポコポコと。
山頂に近付けば近付くほどにアブクがブォポポポ。
ガスで機材に影響を受けないだろうか?
そんな疑問は、時折お魚が通り過ぎるんで安心に変わっちまったい。
指でバブルの噴出孔を塞いで見る。思ったよりも圧は感じられずに他の穴からブゥッポッポ。
溶岩っぽい岩の間からアブク、アブクが出ていないスグ側のエリアではお魚が普通に泳いでいるシュールな光景だ。
チョット山頂を抜けると普通の海っすよ。
今までのダイビングの中でも実に貴重な経験だった。

 ナイトダイブも予定はされていた。
ガイドのダルトンから、「今日のナイトは余り期待できないポイントだよぉ。」って正直に言われていた。
ってか、私以外全員が不参加表明しているやんけ。
私も止めておいた。って、なると時間を持て余してしまうやん。

 夕食までは時間もあるのでエアコンの効いた、DVDも観られるダイニングで珈琲を啜って本でも読んでも良いんだけれども。
ダイニングの一部を日系代理店が陣取っていて、事務所みたいにしているんだよね。
添乗員ネーチャン(彼女もイントラ資格)がパソコンで仕事をしているので正直、寛ぐ気になれんのよぅ。
仕事と言う割にはカマキリ式タイピングやったけどなぁ。
船上で最初から最後まで、唯一の違和感はソレやったね♬
まぁ、他人が側で真面目に仕事をしていたら茶化したくなる私の性分の方が悪いんやけど・・・。

 しょうがないんで後部アッパーデッキで珈琲と煙草や。
Aチームでは唯一の喫煙者らしいW氏が、先程のネーチャンを伴ってやって来る。
私「あ、煙草吸っているけど構わんっすか?」
W氏「先程は私の連れを助けてくださってアリガトウございました。ご迷惑をおかけしました。」
ネーチャン「済みませんでした。アリガトウございました。」
三歩歩いただけで完全に忘れていたオバカの私は一瞬何の事か判らんかったよ。
私「ああ、チョット深くまで行っちゃったんだよね。気をつけないとね。私への挨拶よりもスチュワートが真っ先に駆けつけていたから彼に挨拶しておきなよぅ。」
 改めて互いに自己紹介。
彼女はダイビングを始めて間がない事。
連れのW氏は昨日から耳抜きで苦しんでいた事・・・云々。
なんだ、最初から我々も知っていれば気にしたかも知れんが、てっきり皆さんベテランだと思っていたよ。
もっと素早く彼女の引揚げ行動に移れたのに・・・。
そんで世間話。
この際に、今まで感じていた疑問をストレートにぶつけてみた。
って、この二人が40歳は年の離れた連れ同士やからっつームフフ的プライベートな疑問じゃねーよ。
乗船時から互いに自己紹介の機会もなかったし、我々のBチームとAチームが懇談することをショップだか代理店だか知らねーけど、添乗員っぽいネーチャンも好んでいない様子だったのよ。
沈没すれば一蓮托生。
One Ship, One Family っつーのが私の認識だったんじゃけど、何か知らんが日本人チームの引率者が他との交流を避けている雰囲気がモリモリやったんよ。
っつー訳で、ハッキリと遠慮なく聞くタイプの私が訊いたポイントは唯一つ。
私(ニコヤカ)「皆さんは何か、ヤバゲな宗教団体ツアーなんすか?」
・・・無論、日本で同じ会社に申し込んだ普通のダイビングツアー客なのであった。
W氏「そう言えば、何となく他のチームとの会話をやんわりと避けさせている気もしますよね。何でだろぅ?」
私「Oh ! ひょっとして我々のチームと、貴方がた日本の店で申し込んだ方達と、支払っている金額が三割から四割ほど違うからかもね。」
W氏「それや!」
って、実際には価格の開きが本当にそうさせているのかは知らんし付帯条項がド~なっているかも知らんわぃ。同じ飛行機に乗ってもOpenかFixで差があるやろ。
唯、お客に何かと不審に思わせるのはプロとしてド~かと感じたぜぃ。
その後、W氏とは一服の度に話をしていたのだった。
《因みに、Pala での一件については引率の日本女性からも専属ガイドからも一言も何もなかったよぅ~。別に良いけど。》
マトモなツアーならば互いの安全対策の一環としても、もう少し他の客との交流も設けた方が良いんじゃねーか。
そんな会話をしていたら、船尾方向に中途半端な虹が出ていた。

PS. 持て余した夕食以降の時間はマークと一緒に船員休憩処に潜り込んでクルーとの馬鹿話に耽っていたのよ。

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