2016年4月7日木曜日

耶蘇イースター潜水作戦 しょの弐

ふむ。オリンピックとか仕切っているIOC ってあるやん。アレは国際プロモーター組合とか国際運動興行師団体って名前にすればスッキリするのにね。


 五人のダイバーを乗せたボートは岩礁を抜けると南西方面に舳先を向ける。
昨日に引き続いて海面をイルカの群れが跳ねる。
本日の目的地は、限られた隊員しか堪能できていないMinpan & Tepekon ミンパンとテペコンだ。
オマンボウの季節?そんなん無関係。
そもそも我々痛風潜水隊がオマンボウに遭遇しているのは圧倒的にマンボウ・シーズンを外れているのだ。
Nスケ嬢にとっても何度か拒まれてしまった海域。
王子にいたっては完全に拒まれてきた海域。(参照http://goutydivers.blogspot.co.id/2014/01/blog-post_7.html)
彼は此の海域に120sec しか入っていないのだ。(当時は一瞬だけ深度34mに居たらしいけど。)

先ずはミンパン。
この同じ日、ブルーラグーンでは痛風潜水隊&ブルーパラダイスが一緒に東ジャワ日本人会主催の新年会に供出した体験ダイビングチケットが有効に使われている筈だ。
(参照http://goutydivers.blogspot.co.id/2016/02/ejjc.html)
王子は魚眼レンズ専用カメラをチョイスしている。
私は・・・何時もの成り行き任せのバカチョン機材だ。
海中で全員に合図をし、岩礁を右に回り外洋側へと出て行く。っつ~か、出された。
水温30℃前後。透明度はシブくもギリギリ10m。流れやウネリは蹴飛ばせば何とかコントロールできる程度。
外洋側のウォールを水深20~18mで流れに押され、苦労もせずに移動する。
その後はマッタリと、厳しい時は厳しい海域を遊弋だ。
Nスケ嬢に言わせると、彼女のコンピュータも水温30℃前後を記録したが、彼女自身は肌寒く感じたそーな。
そーゆー事で彼女は数℃高く感じる浅い海域を移動してたらしい。



 そして、いよいよ王子の筆下ろし初テペコン登頂の時がやって来た。
王子はマクロ用と魚眼用各2台の馬鹿デカイカメラとフラッシュ付ハウジングを御車に積み込んで来た甲斐があったね!
安全策ルートでキャニオンから攻めようと言う斬込隊長の提案もあったけど、敢えてコンパス頼みのコースを採用。
万が一にも海中の流れがヤバイ時には、キャニオン部が一番激しい流れが生じて危険なんだもん。
どうせ流されるならば、せめて海中山の一端だけでも掠めてから流されたいやん。
途中、透明度が悪くなり水深45m位にある筈の海底も視認ができなくなる。それでも機器を信じて何とか海中に鎮座する山に到着。
ゆるりと外洋側を覗った後に外洋面へ進攻する。
特に変わった生物を期待するでもないけれども、本日はウツボが各種顔を出している。
全隊員が同じシブい境地の中で確実に団体行動出来ている事が何と無く楽しいのだ。
此れは地上では厳しい山岳登山でもしないと味わえないのかもしれないっすな。
キャニオン部も同じくゆるりそろりと恐る恐る体を晒して進む。
途中に子供のウミガメと遭遇しつつ、普段とは違った奇景を楽しみつつ、結局海中山を二周。
ダイビング・コンピュータがDECO警報が鳴り出したので浮上に向かう。
今日の二つのポイントは初心者には絶対に向いていないけど、ジェティとは全く違った楽しさがあるのだ。

打ち上げはデンパサールの“天咲”。
日本のレストランでは供されなくなってしまったユッケや海の幸を堪能しまくるのだった。
ビールが喉を怒涛の勢いで通過するのだった。

0 コメント:

コメントを投稿