2017年12月9日土曜日

祖国爆裂暴食作戦(しょのROKU 北部九州慰問編)

 ダイソーで衝動的に多めに買ったマイクロファイバーのタオルな。
アレは良いぞ~。特にバスタオル。
体表に付いた水分を見事なまでに分散だけして拭いたかどうだかサッパリ判らん所がステキ♡
イツ迄も濡れている気分が長続き。潤い効果って奴ね。
ま、Tシャツ着たらTシャツが水分を吸うから問題無いよね♪
しかもタオルの乾きだけは無駄に速いんだぜぇ!


 東九州自動車道を別府で降り、ヒゲヒゲ・スナイパーおすすめのコースに任せる。
地獄蒸しプリン岡本屋に立ち寄る。駐車場は満車。凄い人の数。
一応、地獄蒸しプリンを珈琲とともに味わってみる。しかし、野郎三人で味わってもなぁ・・・。
ってか、普段から好んでプリンとか食わんし。ま、地面から湧き出る蒸気で簡単に出来る料理といえばプリンか茹で卵だよな。

一応、縁起物だって事にして三口で頬張る。
温泉の地だって事で”山の湯展望温泉”なる露天風呂にも浸かる。
そもそもがカラスの行水で済ます私だ。
近江八幡のビジネスホテルの小さな湯船でも“飲用水だけを使った”贅沢風呂に感動して体を小さく畳んで湯船に収めていたからな。
温泉の効能だとか全く知らん。
湯船につかって其々の近況をようやく語れたっつー意味はあったな。
王子が少々ニヤついた顔で「っぬっふぅぅぅぅ」等と変な声を上げ始めたんで先に上がった。
 今夜の一次会も二次会も別府市内なんだが、宿は余裕を持って予約の取り易い西大分のビジホを押さえてある。
うみたまごを通り抜けてマリーナ近くのビジホでチェックイン。どこかの中学生が試合なのかジャージで沢山泊まっていた。
ヒゲヒゲ・スナイパーは大分県立美術館で美術に浸りたいってんで車で出ていった。
「ふっんっ、んなトコの美術って、どうせ近所のお年寄りが暇に任せて描き殴った自己満足作品か、
海外観光気分で高揚した県会議員視察団が騙されて買っちまったバリ絵画くらいのもんでしょ?」
っつ~インドネシアから仮出所中の我々はホテルで仮眠よ。
約束の時間にホテルのロビーで集合。
ヒゲヒゲ・スナイパー曰く、「美術館に行った甲斐はあったぜ!もう行かなくても良いって知ったんだから。」
三人はトボトボと徒歩でJR西大分駅に向かったのさ。此処でもSUICAが使えたんでチャージしておく。
 さて、別府駅に到着。
何か、雨を凌げるアーケード街(と言っても幅4m未満だが)を歩く。前方には生殖全盛期な年頃のオネーチャン集団。
この集団の歩みが恐ろしくトロい。トロいはずだわ。会話が日本語じゃねぇ。
スルリとすり抜けて予約してあった小料理屋に到着だ。
入り口脇では予約していない数名が席の空くのを待っている。
ヒゲヒゲ・スナイパーは東ジャワのグレシックを出所した後に福岡市内の水産関係の会社でトップ営業マンとして活躍している。
東京の商社マン時代以上の稼ぎを得ているらしい。そんな彼だからこそ、水産情報には鋭い。
そんで、今回得たのが無毒河豚料理なのだった。彼も無毒フグ養殖に多少関わっているらしい。
人類誕生から幾霜月、累々の犠牲者を出しながらも、今日此処に無毒フグの肝を何の努力もしていない出所組二人が堪能出来る運びになったのだよ。
多くの犠牲者を偲び、人類の進歩を我等の舌でコロがすのじゃっ!
*フグ毒は海洋細菌によって産生され、食物連鎖によってフグの体内に蓄積されるとみる外因説が有力となっている。(Wikiより)
従って、この店では100%無毒に養殖されたフグを扱うのだ。っつっても言うは易し行うは難し。なのだよ。外観では有毒か否かは判らんやん。養殖地から市場までの物流だって完全に別にしないといかんよな。ウッカリ混ざってしまったら洒落にならん。
 予約をしていたんで即座に席に通される。週末だけあって席はメチャ混み。
先ずは生ビールが運ばれる。
乾杯を待たずに隙かさずフグ刺しが出て来る。
真ん中に目指すフグ肝が鎮座している。
「ポン酢醤油にこのフグ肝を溶かして食べるのが良いゾ。フグ刺しを浸し、ソノ上にアサツキと紅葉オロシ、再びフグ肝を冠せよ。」
ヒゲヒゲ・スナイパーが我々に指導する。
素直に従いコボさないように丁寧にフグ刺しで包み口に入れてみる。
嗚呼、嗚呼、「フグは食いたし命は惜しし」と涙し、はたまた無茶をして犠牲になられた多くの先人達よ!この感動を共に味わって下されぃ。
アンコウよりも、カワハギよりも、おマンボウよりも、フォアグラよりも、格上の濃厚さが口中を海兵隊の如くに攻めてくる。
そこで防戦として噛むと、旨味成分の塊フグ肉が追撃をしてくる。
ふぐの刺身自体も今まで食べたものより肉厚だ。グリシンやリジンといったうまみ成分を恐ろしく大量に含んだ肉塊が不味いはずはない。
そこに濃厚な肝をいだかせるんすな。ここに人類の欲望の一つを果たしてしまった英知に大感謝。
感動のあまり言葉も発せなかったが、店側は情け容赦無く次のお品”湯引きフグ皮のフグ肝和え”を投入してきたのだ。
定番フグの唐揚げが迫る。
飲み物を、ビールから大吟醸に繋いで応戦中に唐揚げで攻めてきたのな。
この巧妙な攻め手に隙かさず生ビールも再び頼んでしまうのだ。
3人前としては結構な量のフグ刺しであったが、敵は唐揚げの後に「関サバ刺し身」「関アジ刺し身」で切れ目なく攻めてきた。
ヒゲヒゲ・スナイパーが然りげ無く置いたティッシュが邪魔だ!
むむっ、こちらも日本酒で防戦するしか無い。このままでは当方は守り一辺倒になってしまう!
ここで、再びヒゲヒゲ・スナイパーより「焼酎でマルチパーパスに対応せよ。」との指導が入る。
あひっ焼酎、万能過ぎ!
自然の豊富な山が受けた雨水が地下を抜けて冷やされて海底に冷水を湧かせる。
コレが海の幸を豊かにさせるとは聞いていた。海の幸を求めるならば山を守り育てよと。
そんな冷たい水で育った鯖や鯵の脂の乗りが想像以上に旨さを爆発させている。
ヤバイ!やばい。ニコヤカに腹が満たされつつあるではないか!
ここで、お隣のテーブルに若い夫婦が登場である。そして我々のテーブルにはフグチリ鍋&フグしゃぶ+フグしゃぶ用追加肝の登場でもあった。
我々がガシガシと怪しい物資を程良く湯通ししたフグ肉に載せて口に運んでは焼酎や日本酒ををグビリとヤッているのを不思議そうに眺めていた。
特注のフグ肝だと打ち明けて、「良ければお一つどうぞ。」って所で打ち解けあったのだった。
お礼を言う奥さんに隙かさず「お礼に未婚のお友達を紹介してよ。合コンすっから。」
フグしゃぶ、フグちり、其々をフグ肝で味わうのは正しく夢現気分な。
最後に、フグの身と肝で満ちてしまった出汁を雑炊でやっつける。
嗚呼、至福なのだ!
インドネシアでもナンチャって日本食が持て囃されてはいるが、さぁ、無毒フグをインドネシア特産として食せる日は何時なのでしょうかね?経産省様。

0 コメント:

コメントを投稿