2017年8月26日土曜日

2677盆過ぎ潜水作戦(しょの壱)

ロシアは日本の領土にロシアの法を使って経済特区ですか・・・。
やっぱり外交交渉って学校の成績が優秀だけじゃ駄目やろ。
外交には「恫喝技能検定一級」以上が必要じゃねぇかなぁ。
交渉決裂ならば懐のカーボン製ドスを唸らせて、せめて相手に一矢報いる・・・。
国事の為やん。死に水は取ってくれるよ。
アタシ達ゃ、
民間堅気世界のオシゴト交渉でも、
しょっちゅう頃し合いの気概で臨んでいるんすけど。
ボールペンは紙に書くだけの道具じゃねぇだろよぅ・・・。



 アノ何かと東ジャワ巷で猥雑名響く痛風潜水隊に乳帯入隊希望者が作戦初参加となった。
しかも御婦人だ。先月の混唇会懇親会に出席されて、そのままアレよとダイビングとなったのだった。
インドネシア独立がなされた翌日にSanur に集ったのは以下の4名。
・マイウェイトとカメラ機材を陸路で運転手に運ばせて、本人はGルーダでスラバヤから乗り込むH王子。
今回も王子は販売店の利益率が高く、天然生ゴムで出来たApollo のBio-Finで挑むらしい。
このフィン、Baliのガイド達からの評判が悪い。Bio-Fin独特の蹴り方を用いないと返って疲れてしまう。とか進まないとか、散々な話が出ていた。
王子に伝えたのだが、王子はApollo のBio-Fin独特の蹴り方をYoutubeでマスターしたと豪語していたからなぁ。
・未だ見ぬ おマンボーを求め彷徨う人妻Tスケ嬢。
・我々との初濡れを体験するダイビング未開発(O.W.取得後20本未満)のA嬢。
・そんで私。

王子の御車に乗り込んでCndidasa に向かう。
いつものショップで各隊員が勝手に準備を始める。
初心者であろうと、機材の準備は各自で行うのが非情の隊則。
まぁ、ショップのガイドさんと潜る訳ではなく、あくまでも自己責任で楽しむファン・ダイブだからね。
そして誰かがドジを踏めばソレが今宵の肴となる・・・。
自身で潜行し、自身で中性浮力を採りつつ移動し、自身で安全停止して浮上。
この三点が出来る前提のO.W.だしファンダイブやからね。

 準備ができたっつーのに船のエンジン・トラブルっつー事で1時間以上も待たされたわぃ。
以前は見習いをしていた若い船頭が操るボートはチンタラとドロップオフに向かう。
いつもなら二本目に入る時間や。
四人と船頭がひしめく船内は何時もより狭い感じだ。
準備の為の場所を開けるべく、私が先に装備を身に着けて海に入る。
さすれば、H王子が先輩風を吹かせて颯爽とタンクを背負う。
一刻も早く新たなるフィン捌きを試したいのであろう。
そして先輩風を吹かせて「誰か・バブルを・開けてくりゃれ」と叫ぶ。
A嬢が開けてやっている。
フフフッフ、A嬢の緊張を解そうとゆー思いやりやね。
軽く波に揉まれながら海上で見ていた私はそ~感づいた。
心の中では《Tスケ嬢よ、閉めてやれ》と思いつつな。
バルブを開けてもらったH王子が電光石火のバックロールで突っ込む。
海面に頭を出して叫ぶ。「ゔぁいをふぃんを渡してくりゃれ」
Tスケ嬢が王子の自慢の品ヴァイオ・フィンを差し出す。
Bio-Finの独特な蹴りをマスターしたって言っていたからなぁ、その答えが素足潜りだと納得したばっかりなのに・・・。
海中装着がヴァイオフィンだぜ!

そんで、Tスケ嬢がエントリー。彼女はエントリー後に彼女独特の御祈りを海面で済まさねば潜行をしたくないタイプだ。
最後にNikon の素っ裸ダイビングカメラを隠し持ったA嬢がバックロールだ。
取り決めていたのは、王子とTスケ嬢が先に潜行。
私とA嬢が後に続いて王子・Tスケ嬢と合流だ。
ショップで新し目のウェットスーツを借りたA嬢が沈めない。
多分3kgが適正だろうけど今日は4kgのウェイトやん。
ウェットスーツからすれば4kgでも逝けるはず。
仕方がないので余分に私が装備してきたウェイト1kgをBCDのポケットに放り込む。
さぁ、全員が潜っちまった。この先イキナリ浮いちまっても知らねーぜ。
で、フォロー気味の流れの中での海中散策だわ。
抜群の透明度。しかも海水温度は28℃以上の好条件よ。

A嬢が追ってきているのを時折私の股間越しに確認しながらユックリと進む。
今の所、A嬢はスティングレィの様に地べたを這い回るような状態ではない。
ブルーラグーンに入ってからも皆のエアは十分だった。
中央の根から徐々に深度を浅くして中程度のマッシュルーム状の根へ。
その辺りから流れは弱いアゲインストだ。
ハダカオコゼが数匹固まっている人工の根。
A嬢は未だフィンキックが甘くて其処の手前で自転車漕ぎしながらのホバリングだ。
H王子とTスケ嬢は仲良く共にデカ目のカメラ機材で撮影を続けている。




そして王子から残圧50の合図。そしてA嬢からも同じ合図。
Uターンしながら浅場へ移動。
おっと、その前に皆の前で私自身のインフレータ・ホースを持ち上げてBCD内のエアを抜く様にアピールする。
水深9m、8m、7m、6m、さて、安全停止だぜ。
その合図を待っていてくれたのかA嬢が海面へ向かって登って行きやがるのなぁぁぁ。
あぅぅぅぅ、しょうがないんで私もユックリ浮上しつつ、ヘッドファーストで良いから再び沈めってやらせるのだが、彼女は首を振ってイヤイヤンの拒否やん♪
知らんよ、後で御身体がダル~~~クなってもぅ。
海底に残された二人にはバディで安全停止の後に浮上せよ。と合図。
A嬢はとうとう海面に浮上してBCDを膨らませていやがるんで、私も海上に顔を出す。
(テメェ~~~根性で再び沈まんかぃ)って言おうとしたら、運の悪い事に若い船頭が目敏く我々を見つけてボートを走らせていやがる。
そんで、海中に目をやればH王子もTスケ嬢も浮上してきやがってんの。
Tスケ嬢なんざ、浮上時の基本中の基本、海面を見ずに下を向いて浮上してやんの。
どうみてもボートの下敷きになりそうだったんで、Tスケ嬢を蹴飛ばしたが我が短き足は婦女子を足蹴にせむ事に躊躇して届かず。
怒鳴っても届かず。
Tスケ嬢はフードを被った頭をボートの底で打ち付ける羽目になる。
ま、スクリューじゃないだけ有り難いわぃな。
A嬢は到着したボートのアウトリガーに掴まって、ゼイゼイとした息で私に語る。
「何処かでフィンを無くしたっすな」
王子とTスケ嬢に後を任せて私は再び潜行。海底に転がるフィン回収。
(こりゃぁ、減圧せずに上がっているし二本目は浅海域&短時間で切り上げてやんよ。)
そー決めたのであった。
後に王子&Tスケ嬢から二本目の潜水時間で短過ぎるとのご意見も出たがリーダーは海中では絶対神なのだよ。グッフッフ。

 ボートでの休憩中。
A嬢に色々と注意点をなるべく簡潔に語った。
だけど、我々はあくまでもファン・ダイバー。ショップでのキチンとした講習云々とは一線を画すのだな。
彼女曰く「マウスピースの咥え心地が気になって隙間から海水が入っちゃうのん♪」
我曰く「旦那の唇だと思え。イケメンの唇だと想え。」
王子&Tスケ嬢からもショップでの講習云々を思い出してみたら?と声をかけていた。
彼女曰く「ショップの講習?潜行手順?中性浮力?BCDからのエア抜き?チョット何言っているのか良く判んない~♪」
サンドウィッチマンの富澤たけしの持ちネタが彼女の口から出てきたのだったよぅ。


 さて、船頭は新人兄ちゃん、A嬢は富澤たけし、までも二つだけの問題では未だ未だよ。
死亡事故迄には重大な三つのインシデントが揃ってくんなきゃ物足りんわな。
大体本日の厄は一本目のエントリーで王子が殆ど払ってくれたからな。
船頭にはボートを繋ぐブイ近くから離れぬ様に念を押して潜行開始。
何~故か、A嬢もチャンと潜れているじゃないのよ。
犯れば出来る娘なのか?!





チョビっとだけタツノイトコだかハトコを捜索して、チロッとだけ大きめの根を廻ったら、もうね、浅~い海域に誘導よぅ。
心を鬼にしての浅海域、短時間で無慈悲に切り上げたやったぜぃ。初日だしな。
つーか、既に昼を過ぎて波が出てきていたからね。そんなブルーラグーンに長居は無用よ。
さて、深度8m辺りで再び皆にBCDのエアー抜きを要求する。
A嬢もインフレータホースを掲げるがプッともスッとも出しやしない。
彼女を抱えて体勢を直させて目の前でインフレータホースからブリブリと排出するエアーを見せつけてやる。
Tスケ嬢にソーセージ・フロートの打ち上げ演習を求める。
北鮮の経済的排他水域まで打ち込んじゃれっ。
ケッ、御本人が打ち上げられずに上手に上がったやんけ。
フロートが通り過ぎるボートに轢かれたけどな。
二本目にして、全員が同時に潜水。同時に浮上を行ったんで拍手888888。
A嬢は膨らんだBCDに体位を奪われてやんの。
背筋で押し返せぇぇぇ。仰け反れぇぇぇ。
夜の体位はソレだけじゃねーだろ~!





 実は朝からダイビング以外でトラブルが発生していた。
皆は「ワルン天咲」。私はダイビングから戻ってスグに自ら車を運転しトラブル解消に走り回る。
現地でトラブル・シューティングするも間に合わず。明日に持ち越し。
よって、明日は私は参加できない。
せっかく久し振りにMr. オクラもやって来るのに・・・
ショップに話して、A嬢専属ガイドを付けてもらうか・・・
金で買える安全ならば安いわぃな。

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