2017年8月29日火曜日

2677盆過ぎ潜水作戦(しょの四・締め日)

で、麗しき間違った9条って役立ってる?
Jアラートが鳴っても「なすすべがないよぅ」「逃げようがないよぅ」って今更実感してもねぇ。
子供達よ、ボクちゃん、お嬢ちゃん達よ、怖い思いをさせて済まないねぇ。
結局は北鮮に拉致された方々を何処か遠くの他人事だと捉え、自分の身の周りだけの平和に酔っていた日本人有権者の責任なんだよ。
社民とか共産とか民進とかの反日政党をもてはやしちゃった結果なんだよ。


 海に潜る遊びにしても、山に登る遊びにしても事故は絶対に付いてまわる。
幸い遊びでの事故は未だ経験がない。
仕事上では数回一緒に呑んだ事のある協力業者の番頭さんが仕事中に事故で亡くなった。
随分前の話だ。
その番頭さんは重機の監督をしていて、荷崩れの下敷きになったらしい。
人間は弱い。
何十枚、何百枚の誓約書に自己責任のサインをしていても、残された家族はどうしても誰かを恨んでしまう。
死亡事故でなくても、一時的にせよ誰かを恨まねば遣り切れないのだろう。
 ダイビングでの事故ならば、当然、引率者が恨まれ憎まれる責を負う。
だから、海の中では慎重になる。
慎重になって四角四面に鯱張っていてもソレはソレで仲間どころか私自身が面白くはない。
その辺のバランスが重要なんだろうな。
だから全員無事にオカに上がれればソレだけで十分嬉しいし楽しいのかも知れない。
海中で独り、仲間の先頭に身を置いて前方を見る時の真剣さと、その為に生まれる精神的プレッシャーの逃がし弁が開放される時と場所の持って行き方の難しさは経験者にしか理解できないかもしれない。
とりあえずは、ヤバイと感じたら笑うことにしている。
かと言って愚痴云々等では全く無いのだよ。誰かが犯らぬと始まらねぇ。
そろそろTスケ嬢にも河のコッチ側に越させよーかな。青珊瑚礁辺りなら先頭も逝けるやろ。
私だって酒席でいきなり不埒な発言を御婦人方に発するのを控えるかもな。ウソウソ。それは無理かも知れんね・・・。
思い返せばK教導隊長と一緒に潜る場合は彼女が先頭を切る場合が殆どだ。
私自身がリラックスした別人になっているのは間違いないな。
未だ未だ彼女の前では余所行きの顔を出せるんだぜぇ。

 最終日だ。
何時ものショップに着くとジョッシュとウン◎兄がニコニコ顔で近付いてきた。
「Hey、お前ら見た?昨日Minpang でおマンボー二枚が出たらしいな。おマンボーに出会った後にブルーラグーンにやって来ていた別業者が話してくれたぜ。」
おマンボーの出ていた場所を詳しく聞く。ついでに出ていた時間帯も逆算できた。
っつー事は昨日一本目、エントリー直後に見たのは・・・。
今更考えても始まらねぇ。もはや過ぎ去った事やん。
ジョッシュの話ではおマンボーさん達と彼等が出会ったのは、矢張り大きなマッシュルーム根から更に10m以上深い岩根。
深海から上がってきて其の岩根とマッシュルーム根を二回程旋回して浅場を超えて東に抜けていったらしい。
同じ場所をやや深度を上げて彷徨くべきか、方々を移動してみるべきか・・・。
海に入ってからの状況次第だよな。

 念の為っつ~か、万全を期す意味で持って来たバブを二つに割って互いの背中に固定し合う。
バブ”イチョウの樹の香り”だ。”食べごろ銀杏の種の香り”でなくて良かった。
バックロールから潜行開始。
未だ未だ温かい27℃。
サーモクラインが14m辺りに出ている。
深度18mをMax としてみる。
18mだとヒェェェ~冷たい21℃。シブい温度差だ。
但し今日は深度14~15mでも何とか海面から30~40mの海底が視認できる透明度。
暫らくは、流れがない事を幸運として、マッシュルーム根から南の外洋までのスロープ間を西に20mの幅でジグザグ捜索してみる。


より詳しく視認するには深さ17~18m迄降りる必要があるけどシブく21℃な。
何れにせよ干満の差が激しい新月で、此のポイントだ。海況の把握は重要だわぃ。
偶に後方の彼女を確認すれば、私よりも5m程高度をとって温かい海域を付いて来ている。
そうだね、お万が一にも何か見つけたら知らせて降りてきて貰えば良いか。冷えるのは最少人数で十分やね。
この時、私からは彼女は視認できたのだが、サーモクラインのカーテンで彼女からは私が視認できずらかったらしい。(後で聞いた話)だったら降りて一緒に凍えなされよぉ。
新月らしいんでイカのハッチアウトがあったのか、4,5mmの赤ちゃんイカ。赤い心臓を透明なボディで包んだ姿が無数に浮かぶ。
結局、バブのお陰もあり凍えずに浮上。

 ボート上での水面休憩。
ウェットスーツの上半身をはだけ、ラッシュガードも脱いで肌を乾かして極力日光に当てる。
此の時に体を温めておけるか否かが次の潜行のパフォーマンスに影響する。
数杯のダイブボートが出ている。
その中で、ビキニでボートの舳先に寝そべり読書をしているネーチャンが独り。船頭も独り。
何か、ナルシスティックっつーか、インスタグラムの為にやって来たって感じが面白い。
読書ネーチャン、絶対にオカに上るまで2ページも読めていないぜ。
ケッっインスタバエ~て微笑んでた時。
ボートから10m先に妙な物体を発見。
1m×0.6m位の面妖なホワイトボードっぽい物体が、その形のままに浮上してきている。
海面まで30~40cmまで浮上してきたら、再び沈んでいった。
まさかねぇ。横を向いて海面まで上がってくる事もあるとは聞いていたけれども、まさかねぇ・・・。
反対側の海面を見たらコレ又妙な物が。
赤いソーセージ・フロート?
色は真っ赤なんだけど、ダイバーが打ち上げに失敗したのかな。
それとも落としたのかな。
どうみてもエアのないフニャフニャなフロートっぽい。
・・・それがTスケ嬢が二枚重ねで下に着ていた新品ラッシュガードだったとは全く気づかなかったよ!
ってか、Tスケ嬢も不思議な顔して一緒に見てんだもん。
バブをウェットスーツの下に入れた時は青いラッシュガードだったしな。
御婦人の脱衣シーンをジロジロと見つめていればスグに気付いたかも知れんがねぇ。
無念ながら私にゃ、そーゆー趣味は無い。
ウェットのファスナーを上げてマスクとフィンを付けて潜った時には既にタンク無しじゃ回収不能な深度に流れながら落ちていっていた。
Tスケ嬢よ、ダイビングも又壮大なる消耗戦なのだよ。

 気を取り直し、今度はTスケ嬢持参のバブ”柚子の香り”を再び互いの背に潜り込ませあう。
流れも出つつあるって事で、今度は3つ連なる岩礁のテペコン側(東寄り)の浅目の岩根群より潜水開始。28℃の恵まれし環境よぅ。
大きな岩の根を抜け、Tスケ嬢に好きな方向を選んでもらってから巨大マッシュルーム根に入る。
マッシュルームから深場の岩根に一度上海を一周。
おマンボー探索よりもラッシュガードが見つかったら良いな。的な気分で廻る。




深度を18mで保持しつつ、傾斜に沿って南方、即ち外洋側に向かう。
途中から緩やかな流れを感じ始める。
赤いラッシュガード発見は無理ポ。
あ、おマンボーを探していたんだっけな。
 緩やかな流れがキツめのアゲインストに変わって来た。
戻ろうと努力をしたが、流れに逆らって疲れるのも嫌だしね。結局外洋側に押し出される形となる。

その間に万が一を考えてやや深度を浅めに16~15mまで上げておいた。
外洋側の壁・・・吐いた息が小さなバブルとなって上昇もせずに留まっている。
コレって嫌ぁぁぁぁなパターンじゃね?
付近の魚の群れにも上方を向いた奴がチラホラ増えてきた。
下降流に巻かれたら厄介だわな。今の残りのエアーなら40m迄持って行かれても耐えられるかな。
カメラのスイッチを切り二つのカラビナでBCDの胸の位置に完全固定する。
これで両手が空いて、イザって時にはTスケ嬢の1stステージを握って退散できるぜ。
外洋に出て、壁を5m程進む時には其処まで考えて用意する余裕があった。
んがっ、オイオィ~おマンボーちゃんよぅ。現れる時には前もってアポくらい取っておいてくんねぇかなぁ。ダメだよぉ~いきなりの登場はぁ~。準備して無ぇ~んだよ。
こんな場所、こんな海況でオッパイポロリされてもなぁ…。
外洋側の殆ど垂直に切り立った壁の深海から出てきちゃったのよ。
X、Y、Zの3次元軸上での我々とおマンボーとのコリジョン(衝突)コースだったわけさ。
時間軸も加えて良いかもね。
私は私で、全く上昇しないバブル群も気になる訳でしてね。
でも仕舞ってしまったカメラの再起動もさせたいやん。
左手でアナログゲージとデジタルダイコンで深度を確認しつつ、右手でカメラ操作なんよ。
側でTスケ嬢の喚き声がキョワァァァンキョワァァァンッて聞こえる。
興奮中ですか?ソーですか。
流石にカメラのオートフラッシュOFFまで指がまわらねぇ。
ちぃ、おマンボーが一番近付いた時にはフラシュが光りやがる。壊れろ!フラッシュ。
結局、無数に浮かぶ赤ちゃんイカが光を反射して写真が台無しだぜ。昨日今日生まれて漂ってんじゃねーよ。今スグ、デカくなって大人になってカメラの前から立ち去るか被写体になれよ!

おマンボーと邂逅していた時間は60秒。我々は深度を変えず、おマンボーの方が明らかに我々に2,3m程まで近付いていた。
っつーのが、あくまでも我々を中心軸に置いた見立てだ。
でも実際には、下降流が始まりかけていたのさ。
地球から見れば、停止した我々も近付いてきたおマンボーも全てが60秒で5m以上ジワジワと深く沈まされていたのさっ。
我々が深度20m過ぎ迄引きずられた時に、おマンボーは深場に去っていった。
それこそ、フィンを斜め上方に一蹴りしてウォールから外洋側方向に下降流から抜けながらTスケ嬢と感動の握手。そんで、BCDに下げたカメラを壊さぬ様に意識しながらハグしちゃった。下手にギュってやって胸のカメラ・ハウジングがピキってなるのも嫌やん。
テヘペロ。
ボートに上れば早速写真の出来チェックだった。Tスケ嬢、結構な数の写真を撮っていたなぁ。実際に肉眼でも楽しめたんやろか。
 太陽の光と、互いの三次元コースと、始まりかけてきた恐怖の下降流と、全ての偶然が重なったんだろうね。全部、私の普段の行いの良さやね!(コーユーのは先に言った者勝ち)
ま、此処は一つ、素直に喜びましょ。
Tスケ嬢ちゃんよぅ~
 今度は一つ~
  おパンツとか海に流しちゃってくんねぇかなぁ~。
絶対におマンボーが十枚以上で上がって来るぜぇ~。
オカに上ると、Tスケ嬢と練習しておいたおマンボーのハンドサインでショップにアピールさっ。
最終日の打ち上げは再び”ワルン・オキナワ”。
Tスケ嬢は泡盛を私以上にペロリとやっつけていた。
念願叶って良かったねぇ。

 それでも、人の業だね。
おマンボーに出逢えなくても後悔。出逢えても後悔。
もっと良い写真を撮りたい。
複数のおマンボーを一枚のフレームで押さえたい。
上手く行っても行かなくても反省と後悔は続くもんだわな。
だから~!犯らぬ後悔よりは犯る後悔じゃっ。
どうせ何時かは死ぬ。
犯れる時に犯っとけっ!!!
死んだら全部チャラじゃん。

明日は突然K教導隊長とヌサペニダに行くんでやっつけ書きだわさ。
後々誤字類の修正な!

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