2017年8月28日月曜日

2677盆過ぎ潜水作戦(しょの参)

 Tスケ嬢が今回求めるのはオマンボー。
私の求めるのは・・・取り敢えずは緊張とスリルとドキドキ・ワクワクね。
特定の魚を求めて潜った事って・・・あんまし無ぇなぁ。
おマンボーと言えばヌサ・ペニダなのかも知れんし、皆はそ~言う。
怠け者ダイバーの私的にヌサペニダとミンパンの違いは帰りがけに居眠りが出来るか否か。
ミンパンだと運転手に任せて居眠りが出来て楽だわな。
それと、ヌサペニダからの帰り、濡れたままで寒さすら感じるからねぇ。波の振動でケツが痛ぇし。
ま、ミンパンだと誰もが潜れる甘い海ではないがな。


悲しいかな、私がBaliでオマンボーに出会ったのは、全て未だカメラも持たぬ頃。
ついでに、季節外れで皆さんが仰言る海域外。
全部が規格外れよ。
では一体、殿方ダイバーにとってオマンボーとは一体何なのか?
オマンボーとオヤビッチャとの違いは何なのか?

 Mr.オクラが手配してくれた運転手と車は定刻通りに待機してくれていた。
昨夜の酒は全てキレイに抜けている。
何時ものショップ前の海は防波堤から浜までだけが荒れている。
砂浜まで移動してボートに乗り込む。
個人的にはコッチの方が楽や。
ボートがMinpang の3つ突き出た岩礁に向かう。
ほんの5mもしない距離で二匹のイルカが泳ぐ。
一応のコース取りの想定はしてあるけれども、直前に全部否定して頭の中をゼロにしておく。それは多分私流だな。
相手は海。想定外なのが当たり前やからね。
 前もってショップのヲランダ人ジョッシュから聞いていた。
二日前に二匹のオマンボーと8mのジンベエが出てきたのは大きなマッシュルーム根とその下にある深度25~30m超えの根。
私的には深過ぎる深度でおマンボーを探すのは何か好きくない。
そりゃぁ、40mも50mも潜れば何か出るでしょ。
そこまで必死に潜るよりもウェブサイトで安全に快適に眺めれば良いぢゃないのよ。

 エントリーして間もない未だ深度10m足らず。
透明度は悪くないけど水温27.5℃。ぐひっひ出ねぇだろよおマンボー。
とは言え私が出会ったおマンボー全部が海水温度28℃前後だったのよね。
・・・なんて思い始めた頃よ。
未だ距離のある第一目標のマッシュルーム付近に二人のダイバーの影とバブルを目認。
否々その先、アレっておマンボーじゃね?っつー影。
だが待て待て、大きいモンガラと見間違えてんじゃね?背と腹ビレの位置が・・・モンガラでもなさそうな…どうだかねぇ。
そーゆー時は怪しき影の近くに居るダイバーズの態度で・・・判んねぇ。遠過ぎるわぃ。
何れにせよ今更加速しても追いつかない距離よ。彼女には黙ってよ~っと。
 取り敢えず深度16mのマッシュルームに向かう。
一瞬だけ深度25m近くのブラックチップ・シャークにソッと挨拶。
マッシュルームに戻ってからユックリと外洋側に向かう。
そう言えば前回は外洋側には流れが有って行けなかったな。
たしか彼女にとってMinpang はチト怖い印象があるって言ってたしな。
ってか、昨夜は中締でしたたか飲んでたし十分に寝てないよな。

しかぁし、外洋側に流れ無しじゃっ。
迷わず外洋の壁を廻る。廻れる時には廻っとけ。
外洋側の壁を抜け、毎回K教導隊長達とタユタう海域に飽き足らず他の数個の大きな岩根も案内。


 ダイバーが抜けられる程の岩穴も見せちゃるからね。
ウミガメが息継ぎを終えて降りてきた。
昔は此の数個の大岩根の間を縫っておマンボーがヌクヌクの暖海を器用に抜けていったなぁ。
そんな海中散歩を彼女に紹介したろ。

 ボートに戻り、淹れてきた珈琲で一服。
ダイバーのボートが数杯浮かぶ。
Tスケ嬢は潜行中に頭痛に悩まされていたらしい。
無理は禁物。頭痛が続くなら戻っても、怠け者ダイバーの私は一向に構わんけどな。
 もしも風呂から上がって下着を出そうとタンスを開けたらヌメヌメのカエルアンコウが数匹、丸まったおパンツの間で這い回っていたら、ど~するよ?
キッチンの収納庫を開けたらビチャビチャのボロカサゴが隠れていてだな、見つかったっ!てんでゴソゴソと隙間に逃げ込んだらキンチョール撃つやろ?
お主の求めるおマンボーだってよぉ、夕方になると集団で電線の上に集まっちゃって糞は落とすわギャーギャー・バサバサうるさくて、挙句は早朝にゴミ箱漁っていたら一瞬で嫌になっちゃうぞ。
・・・良かったねぇ海の中でよぉ・・・。
等々と取り留めもない下らぬ話でもしておく。
 御婦人にとってのおマンボーって一体何じゃろな。こりゃ、オスの私には考えるだけ無駄ムダだね。
殿方ダイバーにとってオマンボーとは一体何なのか?
ズバリ、たまたまのハプニングでビキニ水着からポロリと出ちゃったオッパイみたいなもんよ。
ちょっとラッキーってコンマ数秒程想うのねん。
ソコに在るって解っちゃいるけど無理矢理に確認する程のモンでもないっつ~かネ。
真っ昼間に御婦人側からポッポロォォンって出されても、いい加減に仕舞っておきなさいって、見るだけ見ておいて説教を垂れるかもねぇ。
やっぱり双方合意の上で互いに弄り(マサグリ)合ってだな・・・以下略
何か彼女の頭痛が治まった、ってんで二本目行っとく。

 二本目も粗同じコース。マッシュルームから外洋側を廻る。
んだけど流れが静か過ぎるんで大岩根を廻り其の侭マッシュルームに戻る。
流れがあったら多分採りたくない、否、無理ムリなコース。
マッシュルームの下には二匹のホワイトチップが訳の分からぬグルグル巡りをやっていた。一匹は綺麗なシルバー・ボディ。

数種の魚の群々をウットリと堪能しながら浮上に向かう。
私的には、此の群々ムレムレとか奇岩根群とかの景色が堪らないのだが、彼女は楽しめただろうか?





 夕飯は久し振りのブルシュケッタのイタリアン。
『今宵は早めに寝よう♡』が二人の誓いよ。っキャッ。

『おマンボーは頻繁に手軽に出逢えるものではない。
  神様の悪戯なウィンクを享けた者だけが出逢えるのだ。』
”おマンボー”を”オッパイポロリ”と置き換えてみ。
少年の心を持った殿方共は大納得やろ?
あ、殿方ダイバーにとってのオヤビッチャは・・・服着たネーちゃん達ね。普通のな。

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