2015年1月2日金曜日

阿鼻叫喚!! 年忘れダイブ 前日あんど初日

 ソマリア沖での海賊対処行動を終え帰国の帰途についていた我が国の海上自衛艦「おおなみ」と「たかなみ」が
エアアジア8501便の墜落地点での捜索活動援助についているニュースは現地でも報道されている。
同じ邦人として自衛隊の方々、そして裏方の皆さんに頭を垂れる思いである。
水深25~30m地点に墜落しているとのことでダイバーも捜索にあたっている。



 耶蘇教聖誕祭が過ぎ去った27日から4日間の潜水作戦であった。
雨季真っ盛りではあったが、透明度にも恵まれ、出会えた生物にも恵まれた作戦であった。
痛風潜水隊に於いては被特養待機小隊の二名が参加された作戦でもあった。
又、潜水隊創設以来の危機と直面しまくりの作戦でもあったのだ。
今となっては何よりも全員無事に陸にあがれたのが嬉しい。

 先に断わっておく。ビジネスとしてのダイビングでは会話を含む表現は全てがポジティブでなければならぬ。
ネガティブな会話や表現は御法度なのだ。
だが、ビジネス抜きの通風潜水隊では何でも有りなのである。
アリノママのスッポンポンを語っちまうぜ。

 そもそも今作戦地選定の始まりはG3sであった。
*G3s:ジーサンズ。特養介護待機小隊。定年を迎えた後に弩エロ道をヨタヨタと突き進む爺さん達。チョイ悪的な憧れにチョイ漏の現実。得意技 中折れ
G3s弐号「なぁ、私ちゃんよぅ。ワシ等にはTulamben のゴロタ石がキッツイんや。なぁ、G3s壱号よ、ボートダイビングがエエなぁ。アレはエエでぇ楽やもんなぁ。ワシ等はもう歳やから楽したいんよ。それでも潜って楽しみたいんよぅ。でも、ワシ等はジジイやからその辺考えて場所を選んでや。楽で綺麗で楽しいトコな。あ、でも安くあげてや。」
流石は潜水隊長老コンビである。
『自己修練・自助努力は極力排除し、他力本願で強く生きよ。』と人生のベテラン荒武者ゆえの人の道の真髄を教えてくれるだけはある。
作戦参加者の中には仕事の関係上、年にそうそう潜れない者も居た。潮の動きを調べて練り上げた当初の作戦では作戦二日目までは朝から夜中まで青春的潜りまくり日程だった。
残る二日間は特養介護潜水作戦としたのだ。
・・・ところが、ジジイ達も然る者である。伊達に歳を取っていないのだ。
ジジイ二人で飛行機のチケットを取る時に我々が打ち立てた作戦日程をスッカリ忘れ、
「ま、こんなもんだったべっな。」と思い込みで勝手にチケットを取ったのだった。
普段から《金も努力も費やさずに、ただひたすら萎びた○ンタマをそよがすだけで、“紗倉まなチャン”とかエロリアーノ達をなびかせる事。》
それが人生の到達点だよと我々に教えてくれるだけの威厳はある。
恐るべき人生の達人共である。
若い連中を搾取してこその高齢者なのだ。
基本は間違っていない。
我々の作戦は計画実行直前で脆くも破壊され崩れ去ったのだ。
作戦変更を強いられたのだ。
ソーユー訳で全作戦行程全てが水深10m少々のJettyとなったのであった。

 作戦前日、夕食時に間に合った隊員達が「La Bruschetta Italian Pizzeria」に集い美味い飯に喜ぶ。
スラバヤ、ジャカルタからやって来た隊員達の共通した話題はバリの空港のタクシーの質の悪さだ。
タクシーカウンターに行けばチケットは売らずに「直接運転手と交渉しる。」と言われ、
両ジャワ都市からすればブッ飛んだ価格を提示される。
インドネシア語で交渉すればアッサリとしかしキッチリと公示価格よりは割高だが値下げはされる。
白タクの方が話がわかるケースもある。
玄関口でコレだからどうしようもない。
此のボッタクリ独占企業の洗礼も、在ジャワ邦人が在バリ邦人を心の底で見下げている根拠根底の中の一つとして潜り込むのだ。
「あーバリ島はそーゆー所だからね。所詮は浮かれたボッタクリ島よ。ケッ!ぺペッ!」っとな。
彼の島の空港でタクシーと交渉せずに済む者は幸いなり。

第一日 Jetty 透明度15-20m 水温28.5℃ 波なし 海底部にウネリ少々
 スラバヤから王子学士・チャリーダー博士・Tスケ学士という高学歴に私インチキ修士の4名、
そしてジャカルタから丸メロ軍曹W修士の計5名で挑んだ。
尚、チャリーダーえなり博士・Tスケ腐女子学士の両名は前日もK教導隊隊長の下でフロート打ち上げ講習も行っていた。
 07:30にSanurのKFCを出発。いつものショップに一時間で到着。
 ショップの実質オーナー兼ガイドの和蘭親父とメリケン姐が私に向かって自慢気に話す。
「ヘィ、敗戦国男子よ、昨日のJettyで5匹ものBigなカエルアンコウに出会っちゃったぜ。どうだぃ、スゲーだろ?」
Jettyは私以外は全員が始めて挑む。
先ず一本目は桟橋中間部のみを探索。
グッホッホ!一本目から25~30cmクラスのカエルアンコウ6~7匹に遭遇であった。

 二本目は桟橋先端部から根で重点的索敵行動を取る。
新人フォトグラフ・ダイバーになった丸メロ軍曹はカメラが壊れたとホザイて写真を一枚も撮らず。
海中で被写体を覗くとモニターには思い出写真がスライドショーを始めてしまうらしい。
後に自分で勝手にロックをかけていた事が判明。
その事を棚に上げて、カメラが亡くなった!と悲嘆にくれるのだ。
矢張り丸メロ軍曹は丸メロ軍曹だ。全米が震える唯我独尊的メカオンチだ。
二本の潜水で出会ったカエルアンコウは25~30cmのサイズで10~11匹。
実際の所カエルアンコウって群れてんじゃね?とすら思わされたのだ。
15cm位の可愛い白ちゃんが一匹。
そして、出会えると良いな。と恋焦がれていたボロカサゴやハダカオコゼにも逢えた。
ボロカサゴの眼だって十分宝石の美しさだぜ。
ショップに戻って此の話を先の和蘭親父とメリケン姐に報告。
「黙れ!黙れ。もうこれ以上の話は聞きたくない!ジェラッスィ!」
勝戦国ってば・・・ざまぁ・・・
安全停止中なのに降下している玉子野郎
愛しのボロカサゴ。美味いのかなぁ・・・
再びSanurに戻っての打ち上げは、翌日から参加するG3s(爺ィサンズ)2名を加えて「La Bruschetta Italian Pizzeria」。
G3s二人みがイタリア人シェフが嫌うタバスコバカ盛飯を食して盛大にお腹を壊したのであった。
ゲロをホテルの庭にブチマケながらG3s弐号は皆での集合写真を要求したのであった。
まったく、歳とると矢鱈と遺影を残したがるんかぃ?

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