2014年8月2日土曜日

断食同調圧力開放記念潜水作戦 作戦一日目

 同調圧力の季節が過ぎ去った。
太っていると自覚していた人が、より太っている人達の群れに入れば大して太っていないと感じる。
より薄い毛髪の人に出会えば、ドハゲだと思っていた自身が実は大して薄くなかった事に気が付く。
より黒い中に身を置く事で、黒いと思っていた自身が実は大して黒くなかった事に気が付く。
世の中は比較対象、相対性で物事が鮮明となる。
この約一月で、決して大仰な信心を持っていないはずの自身が、未だマトモな部類に身を置いているやも知れぬと気付かされた。
否、気付かせて頂きました。アリガタや。感謝々々。
嗚呼、実に重要な意味を持った素晴らしい、忌々しくもオゾマシイ期間。
紙袋で梱包されたビール瓶と不透明な紙コップ、急須から湯飲みに注がれる御ビール・・・
ま、そんな時節で御座いましたっ、とな。

作戦一日目
 今回の作戦提唱者は安定の携帯電話マナーモードだ。
しかも合流時間が3時間も違っている・・・
ま、良い。何時もの事だ。
我々JKTチームはナイト・ダイブから参加する。
今作戦は痛風潜水隊S支部(スラバヤ)より4名、バリから直接参加が2名、ジャカルタより2名、計8名の大所帯だ。
♂4名に♀4名の混成部隊だ。
先行していたS支部部隊と合流。
ノロノロと走るトラックが居ない所為か予想よりも早く16:30にTulamben に到着。
S支部は既に軽宴会中。
思わずテーブルに在ったビールをかきこむ。その後速攻で軽就寝。
何時でも・何処でも・誰とでも!? 眠れない奴に遊びはできねぇ。
 日没後の海中は季節柄ダイバーが多い。しょうがない。
計8名で構成される我々のチームはダイバーの群れを避けたコース取りとなる。

 ここで一寸ダイビングライト考察な。
ナイトダイビングではオピンク色でふわぁ~って広がる光の方が宜しい。
生物を驚かせずに観察できる。
撮影だって白飛びも少なく捗る。
だが、リーダー役を仰せ付かってしまうと、そうはいかぬ。
何つったって、率いる隊員達の安全なルートの確認と指示。
ライトを用いた確実な合図。
そして、見るべき生物の発見。
云々・・・。
私の持っているライトは鬼畜ルーメンでスポット・タイプの光の暴力装置だ。
リードするには申し分無い。だが、面白い生物を見つけても強過ぎる光で生物は逃げる。
慌てて指でレンズ部を覆っても、もう遅いのだ。
そして、絶対に失う構造に出来ている付属の拡散フィルターを着けてみると・・・
生物観察には申し分ない。
しかし、ライトの光でOKサインの円弧を描いても、自身が見てもサッパリ判らん。
当然10mも先はボンヤリとしか見えない。
この辺がジレンマだね。
仕方が無いので、仲間をロストしてでも拡散フィルターは失わないぞ、と誓い拡散フィルターを握り締める羽目になるのだよ。
 夕食後、二本目のナイト・ダイブは砂地の探索だ。
その後は無論真宴会となる。

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