2019年9月15日日曜日

日本・新嘉坡 合同潜水作戦 しょの壱

 Nスケ嬢は未だおマンボぅに海中で出逢ったことがない。
ダイビングをやるからには一度は出逢ってみたい。
その気持はダイバーなら良く分かる。
増してや私やTスケ嬢が昨年は2回も出逢っているからねぇ。
しょゆ事で8月の真ん中、日本ではお盆休みにBaliで潜ることとなった。
Nスケ嬢から隊員達に声をかけてもらった。
インストラクターのFワラン、Tスケ嬢の手が上がった。



 作戦決行の数ヶ月前、私はシンガポールに居た。
私の就労滞在ヴィザの切り替えが予想以上に時間がかかっていた。それ故に一度シンガポールに出る必要があった。
丁度その頃にJからコンタクトが有った。
Jとの出会いは昨年のKomodoクルーズだった。同じグループではなかったが私と同じグループに居たシンガポール人の仲間だった。
Jは彼の愛車アウディで私を空港まで迎えに来てくれていた。

 「Ubudみたいだろ?」Jは私に言った。
私はUbud なんて自称小洒落た村には四半世紀行ったことがない。
それに全然違う。大きな違いは煩い二輪の騒音が全く聞こえない。そんな騒音が聞こえない事自体が既にインドネシアの陸地とは言えない。

彼が私を空港から案内してくれたのは、
オーチャードストリートの端っこJapan Creative Centre の向かい側、
ばり馬ラーメン、インターポール、British Council、アメリカ合衆国大使館、オーストラリア高等弁務官事務所、
とホーランド・ロードの坂をひたすら登った小高い丘にあるRedDot Brewhouse。喫煙可能なオープンテラスの席だった。
そこで彼お勧めのMonster Green Lager Beer を味わっていた。
スピルナを含んだ緑色のビールだ。
乾季の乾いた風が森に囲まれた席に吹いてくる。空気も景色も静けさもビールも全部が爽やかに美味い。
完全体やん。そ~思ったね。言うても美味い飲み物・食い物は、今の日本ならば取り寄せで手に入るやも知れん。
しかし、この空気と風・景色・静けさ・旨いビール。この組み合わせが全部揃うなんて、インドネシアの陸地では先ず有り得んやん。
スラバヤ界隈のリゾート地・バトゥでもマランでもブロモでも、景色はエエけど・・・あのクソ忌々しいバイクとかの騒音が思いっクソ足を引っ張るやんか。
どんなに美味いものでも、オバーイヤーでもインイヤーでもエエから耳に当ててクソ騒々しいバイク音を聞きながら飲み食いしてみぃ。絶対に不味くなるから。

 そこでJ達もバリに潜りに行く話の相談を持ちかけられた。Jと婚約者のZL嬢、そしてダイビング仲間のAL嬢の3人だ。
AL嬢もおマンボぅに未だ面会したことがない。そう、おマンボぅ狙いなのだ。

 時期的にはNスケ嬢達と同じだ。
私的にはオール・クリア、全部引き受けた。
何時でも・何処でも・誰とでも。来る者拒まず、去る者追わず。
私のスタイルに戸惑う隊員も居るかも知れないけれども、一緒に行けるならば仲良く一緒に行こうや。これが私のスタイルなのだ。

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