2019年9月17日火曜日

おマンボぅ リベンジ 2本勝負 作戦

 おマンボぅと出逢うのは難しいのか?んなこたぁ無い。おマンボぅの居る時間・居る海域に潜れば出逢えるんじゃね?
出逢うだけなら難しくはないと思うよ。50mでも60mでも視界の効く限り潜れば良いじゃん。出逢った後にダウンカレントに巻かれようとエアが無くなっても知ったことじゃない。しかし、ダイバーである我々は自殺志願者ではないのだよ。必ず無事にオカに戻って来ることがおマンボぅ観察よりも優先されるのだな。この無事に”自力で”戻ってくるってことを忘れて居るダイバーのお客が多い。といくつかのダイビングショップからの嘆きを聞く時期でもある。


自分の置かれている状況を把握して無事に戻るスキルと装備を持たない、持とうとしないのはダイバーとして如何なものか。それが出来て、初めておマンボぅ探索に向かえるのじゃよ。まさか、全部他人任せにしてないよね。もちろん、自身はスキルを持たないし使わないけれども、プライベートガイドを複数雇うのは有りだと思う。財力で補うならば、ソレはソレで潔くて有りでしょ。私が疑問に思い眉を顰めるのは、金は使いたくない。スキルはないけれども通常料金で他人に何とかしてって輩だわ。

 で、S女史から今年は未だジクッリ&ユッタリとおマンボぅ観察していない。行こうや。
と言うお話を頂いた。
 R隊員もクルーズ船の建造に目処がついた処で潜りに行こうや。
と言うお話を頂いた。
 私はやっとこさ就労ビザがおりて関係書類を返してもらった。それまでは仕事関係では大人しくして名刺すら交さずに控えめにしていた。
良く見たらビザの日付は一月分前やんけ。ざけんなよ一月分のDPKK、US$100を返せよ!日本なら10年間有効のパスポートを申請したら1年後に後9年しか使えないパスポートを受け取るようなもんじゃん。と当初は感じたが、これは
”なぁ、外国人就労者よ、もっともっとインドネシアから財物を収奪しなよ”
って政府から温情的に尻を叩かれたと解釈することにした。
【因みに外務省は10年有効パスポートの手数料1万6000円のうち、自治体の手数料(ショバ代)2000円、4000円が冊子作成やシステム開発費(外務省のショバ代)、残りの1万円は在外公館での邦人保護活動費(ミカジメ代)やねん。皆んなぁ~大いに保護されとるかぁ~?】
就労ビザが手に入った以上は厳しく働かねばならない。厳しく働く以上に厳しく遊ばねばなるまい。

新月狙いや。お満潮は09:42や。
しかし、どうも自分勝手な経験ではUTC+7~9まである時差とバリ島東部の時刻と潮見表の表示時刻にもにも厳密にはズレがある気がする。
・・・それも確かめたいやん。でも小心者やからね~。結局Sanurを06:00に出発しちゃったよ。

 いつものショップで08:00に出航やん。(Sanurを07:00に出れば出航は09:00かね。)
Minpangには我々のボートが一番乗りよ。
ネガティブ・エントリーで海底まで突っ込む。耳抜きがキツイというR隊員は・・・まぁ、自力で流されないで降りてきてよ。
降下中のR隊員
海水温度は・・・26~27℃。あ~未だ冷たい水は上がってきていないよな~。こりゃぁ2本目にかけるかね。
そう思いながらスロープを移動し始めた時、R隊員がダイコンを差し出す。
ふむ。私のダイコンが示す水深は20m。R隊員のダイコンでは8m。
Oh ! こりゃ儲けたね。DECOは出ないやん。・・・多分バッテリー交換の時期なんじゃね。
S女史が持ち合わせていた予備のダイコンをR隊員に差し出した。
ホワイトチップ大中小が計7匹群れて蠢く。

北から南へ延びるスロープをユックリと進む。スロープのコーナーを左側、西から東へと外洋に出て進む。時折海底から冷たい流れを感じるが・・・未だ全体的には温かいよね。
1本目は駄目か。諦めかけていた。もう少しでスロープが切れてしまう。
S女史はR隊員とウミウシを見つけて撮影していたらしい。
私は諦めかけながらも海底側を睨んでいた。
おぅ?!居るじゃん。
支持棒でタンクを叩いて合図を送る。カメラを取り出す。
取り出したら、コイルが切れていた。Tスケ嬢の二の舞やん。
ダイコンを睨みながら少々深度を下げてカメラを構えるがTG-4は光が足らないとピントを合わせてくれない。
仕方がないのでビデヲ撮影に切り替える。
手前の1枚に気を取られていたが、後ろにもう1枚が隠れていた。R隊員に言わせると後ろの1枚は恥ずかしがり屋だ。

Mimpang 東側の大きな岩根群をS女史に見てもらいたかったがアゲインストの流れが強い。カメラには収まらなかったが大きなナポレオン・フィッシュを観察した後に浮上。

 2本目も当然Mimpang よ。
さっきの2枚の内1枚でもバリ島側に移動してくれておれば有り難いが。
エントリーして数秒後に1枚が。


おマンボぅを刺激しない距離と位置で3名だけで独占観察。深度は30m。水温は・・・27℃。あまり刺激しなさ過ぎたのかおマンボぅの方が我々に向かってくる。結局私は砂地の海底に寝転ぶ体制に。


30mだと光が足りないのでTG-4では写真撮影は厳しいね。
だからといってライトを点けたりフラッシュを使うとおマンボぅが驚くから止めておく。
タンクを叩いて合図した故に、ガイドに率いられた別のグループ6,7名もやって来る。
横目で見るとこの欧米人グループはショップかガイドか若しくはその両方に言われたのか誰もカメラを持ち込んでいない。
静かに見守っている。
これが、クリスタル・ベイだと、マナー有るダイバーも居れば、興奮してマナーもへったくれも失っているダイバーも混じっているし、有象無象・玉石混交なダイバー数百人で1,2枚のおマンボゥを追い立てる結果となっちまう。
それが嫌なんだよなぁ。
充分に観察したし、滞留している深度と時間も気になるので、後のグループに譲って移動を始める。
他のグループを先導するガイドと合図を交わす。
ふぅむ。こりゃぁ、おマンボぅはヤッパリ新月やね!

初っ端から出逢たんで油断しつつも欲張って海底側を睨みつつ外洋側に向かう。
今度はS女史がタンクを叩く。
ぬぁんと、1枚が10mもない超浅場を我々と同じ方向に移動していた。



浅過ぎる。あんなに浅いと我々ダイバーは海に突き出た岩礁にぶつかる波と泡の影響をモロに受けるやんか。近寄るのは諦める。
外洋に出て見れば、海中の流れが複雑なのが吐き出すバブルと群れる魚の向きで解る。
いやねぇ、本来なら止まってる時間でしょ潮。
うつらうつらと外洋側を漂っていると、又1枚がクリーニング中やん。


岩礁を少々離れ、リードコイルの千切れた先に結ばれたカメラを取り出す。


何時もの様にカメラを手放したら、カメラは海中にサヨウナラや。

念の為にダイコンを確認すれば25m。もう少しでアラームが鳴り出しそうやけど、行ける処まで行ってみる。上のヴィデヲでも私の吐いたバブルが上昇せずにおマンボぅの方に向かい出したんだよね。エアには十分な余裕があるけれども流れが動き出したと読んで浮上行動に移る。まぁ、2本目は20分という間に続けて3枚逢えたから満足やん。

 潮と月齢を読んで潜る→邪魔するダイバーが居ない独占状態で出逢う。
ここ迄は序の口ほんの入口なのである。
本題は、おマンボぅを怖がらせずに近寄るか近寄ってもらうかだな。まぁ、海の中ではおマンボぅが主導権を持ってるけど。日本の公園で初対面のカラスと仲良くするようなもんやろ。
 おマンボぅに逢うために潜っているけれども、一番の目的は無事なる帰還。それを願うシンボルが旭日旗よ。それが日本の伝統なんだよ。
2本の潜りで5枚のおマンボぅ。独占状態やったけど・・・ソレはソレでジックリ逢えたら逢えたで飽きちゃうよね。オカに上がれば又逢いたくなるけどな。
 帰り道、Merta Sari Restaurant Pesinggahanに立ち寄ってサテ・イカンを買い込んで帰路につく。お魚を角切りにして炭火で焼いたイカン・コタッ。あれは美味いんだよね~。よーく洗ってワンコにもお裾分け♡
 色々有るから私の事をブログに書くんじゃないよぅ。S女史に言われたのでソコソコにしておくです。ひひ。
 千切れたコイルはS女史を見習ってパラコードで補修してみた。ステンレス・リングを日本で買い溜めしておいて正解やった。この方が良さげだ。

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