2018年10月17日水曜日

神無月同窓作戦(しょの伍)

文化哲学者のSpengler はギリシャの没落の時代から延々と没落していった国家を冷静に分析して書いたよね。
「観光国家を目指した国は没落への道しか無ゃ~よ。」
観光国家とかInbound 何ぞとほざく連中は、自分の利益だけしか考えぬバカか、国家没落先導者じゃね?


 兎に角昨日はおマンボぅに出逢えた。
ベタ凪じゃね

月齢とか、干満時刻とか、おマンボぅの気持ちと意思とか・・・何かやっぱり釣り師の気分やん。
そんで此の日もMimpang 行くのよ。
メインカメラ


サブカメラ
おマンボぅ狙いなら、Nusa Penida のクリスタルベイって定番やけど、私にはアソコはつらい。
何がつらいって往復の移動で居眠りなんかしてらんない。波の中を突っ切るボートは座っていても腰やケツが痛い。
そんで、何と言ってもダイバーの多さよ。
せっかくおマンボぅがやって来ても、ダイバーが群がり過ぎて観察もできぬ。
もっとつらいのは、下手に近付き過ぎたり刺激するバカ・ダイバーと彼らから逃げるおマンボぅの哀れさを眺めるのが嫌なんス。

 今回のダイビング作戦では人妻Tスケ嬢と初めて二人っきりでボートに乗るのだ。ムフフ。人妻よ・・・偶にはリーダーを犯れや。
その要求はあっさりと却下された。船頭が「おマンボぅ居るっすよぅ。多分・・・」その声でエントリー体制に入る。
満潮までは一時間少々早いが兎に角ドボンと海に入る。
透明度は15m以上。海水温度は・・・今出来る最大の防寒装備の割に全然冷たくねぇ。平均しても24~25℃。
左から右に傾斜した斜面を南に向けておマンボぅが視界に入るまで、右手の深場と前方をメインに警戒しつつ突き進む。

人妻Tスケ嬢も、私よりも1m以上高度を取りつつ付いて来る。
で、居た。外洋に出る手前で、潜行開始から10分もしないであっさり居た。
先客のダイバーグループが一組おマンボぅの近くに居る。

ふむ。何か向かって来ているね。

ほうほう

イヒイヒ

ムフフ








絶対に先客の邪魔をしたくない。尚且おマンボぅのお邪魔もしたくない。
”自分自身がされると嫌な事は他人様に行わない。”この地球でも、絶滅に瀕した類まれなる日本固有の文化風習に従う。
・・・でも見たいやん。
「私は単なる傾斜地の地面ですよぅ~」って心の中で囁きながら体を傾斜と水平にして尚且地面とはギリギリ接しない様に浮かせた形でおマンボぅに近づく。
無論、先客の視界やカメラの撮影レンジに入らぬようにね。
そんで、眺めつつ、邪魔にならぬ様にカメラを向けつつ、先客が去るのを待つ。
深さは30mの手前だ。
先客が去る。
今度はおマンボぅに悟られぬ様、ハンター気分で位置を変える。
後ろ上方のTスケ嬢も同じ様に行動してくれておれば良いのだが。
暫しの独占観察。だが、あくまでも我々は地面に成りきっておマンボぅには存在を悟らせたくないネ。

やがておマンボぅは去る。Tスケ嬢と顔を見合わせて互いにOKサイン。流石に今日の彼女はサムアップサインを出して浮上を促さないのだった。
おマンボぅが立ち去り、再び南下を目指し始めた時、お魚さん達が一斉に左上に頭を向けて泳ぎ始めた。






突然のダウンカレント。左上から右下へ下る傾斜地に下降流が流れてくる。
互いに用意していたカレントフックを用いて耐える。無理してフィンを蹴りまくれば逃れられるかも知れない。
しかし、疲れる。エアがもったいない。
数分もすれば収まるはずだ。収まらぬ時は・・・素直に諦めて浮上すりゃ良いやん。
隣でも初心者っぽいダイバーとガイドが素手で岩につかまって耐えている。
こーゆー時って下手に体を海底につけてしまうとウミシダがクッ着きかねんやん。
それが嫌で体は必ず浮かせる。
カレントフックに繋がるロープに左手を添え、右手でカメラを構えて我々と一緒にダウンカレントに耐えるお魚さん達を撮る。
足元の方にそこそこのサイズのロウニンアジの群れ。Tスケ嬢は今迄で一番近くでのロウニンアジとの遭遇だったらしい。

流れが収まりかける。

手で水をかく初心者っポイの数名を含めた欧米人グループが我々の上海を過ぎて行く。
我々の近くでダウンカレントに耐えていた二人も過ぎて行く。
我々は、もう少し慎重に、ってか、楽チンを目指してお魚さん達が完全にブラウン運動の如く勝手に動き出すまで待った。


先行者グループを先に人身御供として行かせたので安心して外洋側の底無しウォール側のコーナーを左に折れる。
そったら、まぁ~二枚目が居るやん。深度30m越えの深場でクリーニングをしている。






エアは十分なれど今更深場まで降りて、既に観察をしているダイバーの邪魔をせずウニョウニョと近付くのもてみるのもルートとしては如何なものか。


今の深度で観察するにとどまる。そんで浮上に移行する。わずか40分のダイビングなれど中身が濃い、濃過ぎる満足な潜りであった。

 2本目も調子に乗って同じコース。
此処まで来ると二人共に超余裕だ。別にマンボウに出逢えなくても他にも見つめるべき生物は沢山居るよ。
そんな気分。1本目よりもアキラカにヌルい。平均海水温度は27℃以上。透明度は変わらず悪くない。
全く同じコースを進んでいたら・・・真上を向いたおマンボウが右下に居るやん。
真上を向いて突っ立ってんじゃん。しかし、深度は丁度30m付近か。
此処で、こいつをメインに潜ると決めた。後は徐々に深度を浅く取っての浮上やん。
同じく、おマンボぅを刺激しないように匍匐前進風味で深く降りる。





オリンパスのTG-4 ってばホンの少し光が足りぬとワイドではボヤける写真しか取れぬ。
かと言って煌々とライトを灯す訳にもいかんやん。此処は一つ動画に賭けてみっかね。
しかし人間の目玉って実に良く出来ているよな。そんで、目玉で捉えて脳内で認識する画像を写真に撮るって面倒だよね。
お先に観察していた二人連れもその深さの所為か、サッサと移動した。
さぁ、これでこのおマンボぅも我々の独占だ。





おマンボぅは上を向いたまま流れに身を任せるかのようにユックリと移動している。
Tスケ嬢はDECOとか気にして相変わらず浅めに位置している。
彼女が「おマンボぅと2ショットを撮りたい。」って言っていたのを思い出す。
私は深度30mで時折ダイコンを眺めつつ、カメラを上に向けて撮影に十分な光とTスケ嬢とおマンボぅが揃うのを待つ。
後ろからやってきていた破綻半島国家の御婦人集団が視界の片隅に入る。
ガイドが一人の御婦人の1stステージを握りながら彼女らに静かに待機する様に促していた。






何とか写真と動画は撮れた。おマンボウが縦に向いていたのは私の所為ではない。
人妻T子はもう我慢の限界であった。
あれ程貞淑を繕っていたが、
そそり立つアレを目の前にした瞬間から理性を失ってしまった。
自ら体位を変え上からアレを愛でたのだった。
しかし、Tスケ嬢…積極的やね。おマンボぅにカブリツキな位置に居たんだねぇ。
もうね~欲望夫人ヌル目の濡れ濡れ~ですな。


既に満潮潮止まりの時刻である。頭の中でキッチリとした斜め右上のグラフを思い浮かべつつ、外洋側ウォールに出て何時もの岩根付近まで散策。




1本目よりも短いがより充実したダイビングを終えたのだった。

何とか急いで書きまくったのだった。そして明日からは浮世の義理でやむを得ず、KOMODOでクルーズなのだったよ。今月は都合9回も何時墜ちるかも判らぬ飛行機に乗りまくりなのだよ。

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