2016年8月5日金曜日

夏休み潜行作戦 ご

少佐はコノ格好で潜ってくんねーかなー
晴れた07:00のTaksu Hotel ロビー。K教導隊長がK-pan君の運転するBパラ号でやって来た。
今日は3人でMinpan & Tepekon を攻めるのだ。
この数日間の海水温度は決して低くはない。よってマンボウとの出会いはあまり期待できない。
重要なのはイチヂカン中尉と言う既に300本を越えたベテランダイバーに、正しい、緊張感を持ったダイビングを経験してもらう事なのである。
私と一緒に潜っても、あ~んまし緊張感は持てんモンネ。
K教導隊長とイチヂカン中尉はAdvance教習の師弟関係だ。但し一緒に潜るのは数年ぶりなのだ。


 Minpan & Tepekon、このポイントは絶対に初心者は潜れない。潜ってもらいたくもないっつーか、シビアな時は実にシビアなポイントなのである。
特にTepekon。Gilli Bia って島の南の外洋側、そこから西に海中山が存在する。山の頂上部で水深6m前後。
Bia島と海中山の間にある水深35~40mの谷(キャニオン)。
実際に経験しているのだが、此処は、潮目や干満の差とかに無関係な急流が海中に発生することがあるのよ。
だけど一瞬でも流れがない時の景観が素晴らしいのね。
痛風潜水隊ではTepekonと言えば専ら此のヤバイ海域を狙っていたのだわ。
Tepekon
下手をすれば全員がテンでバラバラに流される。下手すりゃ一気に4~60mも海底に引きずられる妙チキリンな流れ。
今までにも150秒間ダイブとかのギャンブル・ダイブを楽しんで来た訳だ。
こりゃ、インドネシアに住んでいるから出来る贅沢だし、全員の了解がないと単なる無駄使いだもんね。
突然のダウン・カレントならばMinpan も素敵だ。斬込隊長とR隊員は一気に50m OVERまで運んでもらったらしい。
 そんな海域へ突入する為に助っ人としてK教導隊長に御願いした訳だ。
しかもTepekonでは我々痛風潜水隊が犯らかすギャンブル海域ではなく、
キチンとオマンボーも観察出来て、
 お花畑の様に美しいサンゴ礁や、
  マクロ観察まで楽しめる正しいダイビングポイントを案内してもらうのだ。
曖昧な記憶や適当な知識では決して潜らないのも痛風潜水隊なのだよ。ま、楽チンしたいのが本音だけど。

 先ずはMinpan。水温は27℃。透明度は10m。
バックロールからそのままエントリー。
我々が猛進するコースをジックリと進む。
途中でK教導隊長は我々に停止を合図し、深場にオマンボー偵察へ正に挺身する。
ユックリ浮上しながらオマンボー居ないサインを出してくれた。
そりゃまぁ、居たら超ラッキーやん。
イチヂカン中尉は未だ一度もオマンボーに遭遇していないんだっけ。ま、良いじゃん。オマンボーはウェッブサイトの中に沢山ひしめいているよ。

慎重に外洋側ウォールへ繰り出す。
二つ目のへこみ部分の先で厳しい逆流が渦巻いている。
隊の野郎同士ならばイケイケドンドン、その後にヒ~。ってなるだろうけれども、
その点、K教導隊長はプロだ。
キッパリとUターンの合図だ。

イチヂカン中尉殿、何か付けちょるよ。

?イチヂカン中尉が真面目にサインを見ている!こ奴、やれば出来るやん。
緩々と浅場を散策して竜宮城からのエキジット。

 ボートでインドネシア名物塩ゆで卵+日本名物メロンパンを珈琲でやっつける。
中尉の鼻の穴から挨拶するブツは既に恒例だわな。
K教導隊長と体験ダイブでの一寸した苦労話を聞く。初めてマスクを装着をした時点で緊張してしまう方もいらっしゃるわな。
そりゃまぁ、普段は鼻で息しているのに、マスクで鼻を閉じられて口で息をするのには慣れも必要だよなぁ。
どうでしょ、いっそのこと苦しそうだったらマスクの鼻の部分をチョン斬っちゃえば解決じゃね?
K教導隊長より真性ドSと認定された私。

 Bia島北部を見上げながらのTepekonエントリー。

やはりボートからバックロール即沈降。
一本目と同じくリーダーはK教導隊長。バディっぽく付従うのはイチヂカン中尉。シンガリが私。
イチヂカン中尉よ、私は一度もチミのフィンで蹴飛ばされなかったじょ!
ほぉ美しく平和で優しい世界だ。

我々の隊がいつも使うコースが野暮ったく荒々しい男性的景観ならば、このコースは実に女性的世界だ。
昔R隊員と入ったことがあったなぁ。
スッカリ忘れていた。




 此れは各人の好みの問題だろうけれども、私はどうしても景色とか、デンジャラスっぽぃとか、体力一本勝負的とかな場所を好むんだよなぁ。


ファンタジックな世界を堪能しながらBia島付近の浅場まで移動。
イチヂカン中尉へのフォローもあるだろうからと、K教導隊長にフロートを取り出して私が打ち上げる旨を指ししめす。
何処でフローとを打ち出すかもK教導隊長に任せる。
「此処で打ち上げちゃえ!」
って事で素直に打ち上げる。
って、打ち上げたのにK教導隊長とイチヂカン中尉は再び散策に行っちまったぃ。

放置プレイですか・・・。
さすがはK教導隊長。彼女もドS体質なのだった。
攻殻機動隊の草薙素子少佐と良い勝負だ。
あ、今度から「少佐」って呼んじゃおー。ひぃ!押井守が設定してた素子少佐はアラフィフだったのは内緒だ。

 イチヂカン中尉曰く。「私さんは今日は行き帰りの車内で静かだったじゃん。どしたの?」
運転しないっつー事はストレス・フリーなのよ。
善意も悪意もあんまし無ぇオツム空っぽな御当地運転事情の中にプレーヤーとして参加するとストレスが出てくるんだよ。

 最終日に続け。

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