2016年5月29日日曜日

とある夜のインドネシア交通事情(良い子は真似しない事)

昔、私がスラバヤで生活を始めた頃である。
仕事を終えたのか、全く何もしていないのか判らぬ何時もの日没時。
ダルモ界隈で晩飯を採ろうと車を走らせた。
Waru のロータリーに差しかかった際に路肩で闘いが行われていた。
片方はフルフェイスのヘルメットを被っていたのでバイク乗りだと判る。
特殊警棒を伸ばし、ヘルメットを思いっ切り横殴りしている片方は何処かで見覚えのある顔だった。
「あ~なぁんだ。宿探しの際にお世話になった陸士長じゃん。やりよるのぅ~。」
私は軽いクラクションで陸士長にエールを送りながら飯屋に向かうのだった。
そんなノドカな時代がスラバヤにもありました。



 で、こないだの夜。走行中の私の車に「ぶつけて下さい。」と割り込んできたバイク。
二つ折りの携帯電話から目を離さずに走っている。
やり過ごしたら左後方からぶつけてきたんですな。
さて、ここで在インドネシア外国人は素早く冷静に周囲の状況を把握し、
次に何をなすべきかを決定して即時に行動へ移さねばならんのです。
 
 此の国では、どんなに正しくても
  絶対に外国人が負けるのだよ~。
どんなにリーガルであっても、官憲の手に委ねれられてしまえば良くて泣き寝入りだわな。
下手すれば財布の中身を全部持っていかれるのが在インドネシア外国人のサダメなのだ。
 過っては、バイクに乗っていた斬込隊長が、よそ見をしていたパトカーにぶつけられるという失態もありました。
パトカーは、その後ベモに車体を擦り付けて逃走。斬込隊長は鎖骨と腕が複雑骨折。
左手にプラチナ板とボルト&ナット挿入の事態となりましたとさ。(無論費用は全部、斬込隊長持ちネ)
 
 今回の私の場合。
「手荒な行為は避けようね。他人の車なら構わないけれども、今私が乗っている車は此のエリアでは一台しかない特注仕様やん。見る人が見ればスグにバレるよネ・・・。」
そう言い聞かせて素早く深呼吸を三回行った後に・・・、
平和裏に話し合おうと考えて、バイクの進路を封鎖しましたよ。
バイクはそのまま逃げようとしていたのですけど、そばに居たオバチャンに「アンタ、危な過ぎよ!」と言われて渋々停車。
だが、私もオバカだった!油断した。
そのまま普通に車から降りてしまったのだ。
私の風貌を見た携帯電話ライダー(無論ノーヘル)が再び逃走を図ったのだわ。うむ、私が奴でも逃げるね。
おせっかいオバチャンが奴を止めてくれた。オバチャン素敵やん。(私が意識不明の重態に陥ったらオバチャンに抱かれてもエエよ。)
KOMPAS紙面の投書欄に良くある表現を用いるならば、
『その後、Rp.1-の金銭の遣り取りも行われず、互いに十分な敬意をもって平和的な対話がなされた後に、友好的行動により解決に至りました。』
と表現される事態となったのでした。
メデタシ。めでたし。

・・・ふぅむ。今は唯、黙祷を捧げるのみなのだよ。
  ・・・道の隣に流れる川底の
    ・・・Samusung製Folding式携帯電話とSIMにな。
いやぁ、奴の今後の安全生活を鑑みてあげて、
バイクか携帯電話かどちらが大切か尋ねただけよん。
翌朝、日本からEMSで送ってあったSOFT99のアクリル系補修剤で、車に付いたキズを磨いたら綺麗にキズは消えてしまったのでした。
再び黙祷ネ。

で、何を書きたかったのか?っつーと。
SOFT99凄げぇ!ガラコだけじゃなかったんや。
ついでにパチもんドラレコはヤッパリ昼間以外の撮影は駄目やのぉ。



冒頭のWaru ロータリーの件。其の後飯屋に合流した陸士長と運転手の話では、よそ見してたライダーが車に当たってきた挙句に修理代を要求してきたんだって。それで陸士長が礼儀を教えてたんだって。国際交流基金もコレくらいの敬意と情熱を傾けないとネ!
 ヒトトオモハネバ ハラモタタズ、ヒトトオモヘバ ハラモタツってか。

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