2016年3月14日月曜日

如月一時帰国 しょの五 インドネシアへ

こんな状態の日本国の一地方から
3月初日なんすけど雪ですか・・・


こんな状態の東南アジア最後の文明圏を経て,
否めない都落ち的自虐気分を楽しみながら
 インドネシアに戻った訳だ。

イミグレーションを抜け、預け荷物を回収し、税関に紙ッペラを渡して抜け・・・
抜けて少し進んだ所に折り畳み長テーブル。
やはり折り畳み椅子に御揃いの制服を着た、若い男女職員と50代半ばっぽぃ薄ラ禿ゲなオッサン職員が居る。
薄ラ禿ゲなオッサン職員(以下薄禿)が、若い連中に何か指導しているらしい。
そして、インドネシア語で若い衆に「コイツは怪しい。私の手本を見ていなさい。」と話す。
その薄禿が英語で私を呼び止めた。
済まんネ。どちらの言葉でも一応の理解は出来るんよ。
だけど、私とて自称善良市民だ。出来る事なら協力は惜しまない。
税関申告上でも薬物関係でも、問題になる様な物は持ち込んでいないもん。
私「どうぞ、調べても良いよ。何処の所属なの?」
薄禿「お前の此のカバンが怪しい。」
私は大きい順にスーツケース、デイパック、ポーチの3つを所持していた。
薄禿はポーチを指差す。
英語で所属を尋ねても答えない態度に少々ヘソを曲げていた《良いですか、皆さん。お臍は曲げる為にお腹の真ん中に付いているんですよ!》
私は英語から大声のインドネシア語に切り替えて意識的に大声で話し始めた。
私「オッサン、お金探しが上手いのぉ!」Bapak, Pintar Cari Uang Yah !
薄禿「そんな事を大きな声で言うんじゃない!」
先程の税関職員、レントゲンでの検査職員、そして薄禿の部下らしき連中が我々に注目した。
私「アンタは、お金探しが上手だと言っただけだよ。」
薄禿「だから、そんな台詞をワシに向かって喋るな!」
薄禿が私のポーチを引っ手繰ってファスナーを開ける。
その前に私のパスポートとか、先程の職員に手渡した税関申告書とかを調べないでエエのんけ???
中には日本円、US$、新嘉坡$、Rupiahの其々がはいった財布が四つ。(無論合計しても$5,000-以下な)
私「ホ~レ、見てみぃ。だから薄禿はお金探しが上手って言ったんだよ。」
薄禿「お前は見た目が怪しい。特に頭部な。怪しい奴を調べるのが我々の任務だ。」
知っている人は知っているが、私の見た目は怪しい。(特に首から上)
其れは事実だ。自身が大いに認めるよん。
もしも100mを八秒で走れてもパラリンピックにしか出場出来ないのだ。《毛ノ髪消エタ。日本イキロ》
私「そんじゃぁ、ハンディ・キャッパーは皆怪しいと言うんかぃ?」
薄禿「そうだ、ハンディキ・ャッパーは皆怪しい。だから調べるんだ!」←意訳無し。マジの台詞だ。
私「ほったら、オッサンも十分に怪しいやん♪」特に大声っすな。
長机に座っていた若い衆や他の職員も今まで肩を震わせていたが堪え切れずに笑い出す。
薄禿「もうエエ!早くアッチに行け。」
こうして薄ラ禿ゲ職員による お手本披露の時間は終わった。

 麻薬捜査なのか違法物持込検査なんか知らんけど、結局薄禿は所属を明かしてくれなかった。
ヤバイ物を持ち込む連中なら、乳児をレンタルしてオムツの中とかに仕込むに決まっとるやん。
ソーユー連中は標的国の国民性の弱点を良く研究しているって。
見た目の怪しさだけでチェックしてたらザルやん。
アナログ過ぎて芸が無いやろ。(ま、実際マトモな国は監視カメラ越しに、シブく厳しく非情に観察しているけど。)
何時までそんな間抜けな遣り方で突き進むのん?
ま、裏返せばその辺が人間らしく生きていける場所なのかも知れぬ。
インドネシアでは、役人を無条件に信用してはイケナイ。
役人を見たらドロボ…(以下略)とまでは書かないけど、
市民に困難と忍耐を強いる存在か無益な存在の二種類に分けられると考えても良いゾ!
お陰で早々にインドネシアに着いたって現実(不信&警戒モードの発令実施)に引き戻されて感謝。

・異邦人的傍観者の私の偏見に満ちたマナコには今回の日本はドー映ったか?
【日本の勤労者】
私も一応インドネシアで就労Visaで働いている。(らしい)
だが、24時間中、本気で集中して仕事をしているのは気の向いた僅かな瞬間だけだ。
それに飽きたらダイビングやジムで遊んでいる。
ウソでしゅ。遊びに飽きたら仕事に…。
此れは自他共に認める事実だ。ま、それで食べたい物を食べ、着たい物を着るくらいの収入生活はしている。
そんな私が、福岡で、大阪京都滋賀で、そして東京で、新幹線で、国内線飛行機で視た限り、
早足や時には駆け足で、忙しく仕事に向かう方々。
空港の待合室でも「納品の件ですけど・・・」とか「会議に使う仕様書ですが・・・」とか、
真摯に仕事の話をしている。
移動中にPCで稟議書を作成していたりする。
企業戦士の外観だけを眺めてですね、私が勝手に確信した事は唯一つ。
「コイツ等、相当稼いでるやろ。
 こんだけ仕事しているなら絶対に、
  外洋クルーザーとか
   プライベート・ジェットとか持ってるやろ。」
アレだけビシバシとした足取りで通勤したり移動している勤労者って普通じゃねえ。(見慣れてない?)
サンダル履きで移動して無ぇ。此れだけで、間違い無く相当稼いでいる筈だ!(組織がね。)
まさか忙しいフリが上手って事は無ぇだろよ。

【ジジババ増加問題】
丁度帰国した頃に川崎の施設で老人をベランダから投げ落として殺害した事件が報道されていた。
そして、「線路を“爺婆捨て場”にしても賠償・補償金は要らんョ。」と裁判所も語っていた。
今迄の日本を造って来た感謝と、若い連中の汗と涙と血をチュウチュウ吸って生かされる現実。
マクロとミクロで相反する問題ですな。
身内にもジジババ問題現実に迫っている。
他人はどうだか知ラネども、私個人には自決権とか欲しいっすな。権利、権利と主張したくないけどネ。
出来れば、自爆の権利とかくんねぁかなぁ。
いよいよ老化が来るよって時には、竹島でも尖閣でも北方領土ででも使い捨てで御国の為に使ってくれれば尚幸いやネ。
っつ~か、老後の事を考えられるだけ日本国民は幸せってもんだわ。
世界の殆どは将来の事を憂う程に幸福な暮らしをしていないっすな。

【Masohistの国、日本】
マゾ国の某所。仕事半分で行ってみた。
そうなのだ!日本人はマゾの国民性が圧倒的多数なのだ。
ソー考えるとストンと腑に落っこちまくる。
十秒遅れるだけでお詫びのアナウンスをかます鉄道会社。
顧客無視(蔑視)&無慈悲な条件で稼ぎまくる携帯電話会社。(あれだけややこしいプランを設けるって事は、本来の利用価格が尋常でなく高いって事の裏返しでしょ。)
疑問なく支払われる年金類。
完璧に近い道路交通法への遵守。
有りもしない慰安婦強制連行の濡れ衣を父祖に被せられ悪者にされてもニヤケて過ごす根性・・・。
マゾ国民でなければ生きていけないのかも知れんですな。
世界の殆どの国民は自国の法に対してももサディスティックに対応しているのに。
「忍耐強く」「困難を耐え」「他人の為に犠牲になれる」
之が世界に類を見ない日本の強さなのだろうね。

 日本へ絶つ前にSanurのレストランLa Bruschetta Italian Pizzeriaのイタリア爺さんから頼まれていた、
“とんこつラーメン”を持って尋ねた。無論簡単なイラストと作り方は英文でしたためてな。
この爺さん「イタリア人の魂はPizza、日本人の魂はとんこつラーメン」と言い切るのだ。
御代を払うと言われたが、お土産だからと断った。
お返しにフルーツコンポート・メレンゲ乗せを貰った。
劇的美味也。

 余談
日本から送ったコンパウンドで鏡面仕上げを施しガラスコーティングした新車が、やっと1000km近く走ったんでディーラーにメンテに出したんさ。オイル交換他一通りのメンテの後にサービスで洗車までしてくれて返してくれた。鏡面仕上げのボディー前面に確りクッキリと洗車キズもサービスしてくれた。流石は日系現地ディーラーなのさ。汚いウェスで拭きあげをしたろ?

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