2015年7月22日水曜日

祝!丸メロ軍曹改めイチヂカン中尉殿出所栄転潜水作戦 しょの参

 やはりマルナナマルマルにSanurを出発。今回の運転は私。
ホテルをチェックアウトして機材を斬込隊長のヴィラで干してきたイチヂカン中尉は身軽で余裕。
もう一度テキストを読み直してハンドシグナルを復讐しろと言っておいたが、絶対ぇしねぇ根性の持ち主だわ。
ショップで読書だと。


 斬込隊長・R姐・私でボートに乗り込む。海面に波なしウネリなし。
釣り竿の先に伸びた糸の方向を睨みつつ、エントリーは桟橋先端の根から。
いやねー、ボートからバックロールで海に入って一旦顔を海面から出すじゃん。
その時から既に冷え~た海水なんよ。
水深16m迄一気に落ちる。
景色は最高。地上での眺めと遜色なしの抜群な透明度。
それもそのはず海水温度20℃~22℃。
あ~今回はバブを持ち込んでないのだ。

ともすれば寒さで腕組みがちになる所を我慢してカメラを構える。
景色の美しさに集中しようと試みる。
いつもの生き物はキッチリとより鮮明に姿を現してくれているんですけどね~。寒い。
フード付ベストのフードを装着したいけど、フードをしたら音が聞き取り辛くなるやん。
やっぱり、フードの耳が当たる部分に穴でも開けるかね。
浮上予定地に向かう途中で又してもオウムガイの殻を発見。
今回見つけた殻は掌に余る大きさ。しかも新しい。巻貝の殻の外は赤白の文様。内側は未だ綺麗なクローム鏡状だ。
やはり、Jettyに夜中に潜りたい。イルカは近くでうろつくし、何でも有りなんじゃね。
数百のオウムガイが群れして、体調15cmのシーラカンスが数千匹で群れているやも知れぬ。
震える体で浮上した3人はボート上でウェットスーツ、ベスト、全部取る。
持ち込んでいたGeligaの赤を全身に塗りたくる。
用意しておいた暖かい珈琲や昆布茶を飲み、ヒタスラ太陽光を求めるのであった。
ってか、休憩中に如何に体を温めるかが次の潜りへの鍵だ。

二本目。
再び桟橋先端部から落ちて行く。
水温は24~25℃に戻っている。
透明度は相変わらず25m以上のクリアさだ。
そこで、普段行った事のない、桟橋から海に向かって右手20m以上の位置にも面白い根があるのを見つける。
透明度が良いからこそ見つけられた。
その根までは釣り糸が届いていない。それもそうだ。深度は20mに近い。
緑色系の25cm程のカエルアンコウのペアや、黒色のカエルアンコウのペアが餌を待っている。
深さはあれど、この根だけでも十分タンク一本分の価値がありそうだ。
深場で遊びすぎたのか、コンピュータからデコ警報が発動された。
私のダイビング・コンピュータの上位クラスを装備するR姐は斬込隊長と未だ此の根の探検を続けている。
へ?!アラートが出ているのは私だけ?
二人と別れて別行動となる。ダイビング・コンピュータが五月蝿いんだもん。



浮上して判ったが、R姐は休憩時に身包み脱いだ時にダイビング・コンピュータをボートに忘れてきていたんだと。
それでハイテクだかローテクだか判らぬ装備の斬込隊長に同伴していたらしい。
ナハハ。
ショップに戻ってオランダ人オーナーやローカルスタッフにオウムガイについて尋ねてみる。
「んなもん、店の前の海岸でしょっちゅう漂ってるよ。」そっけない御返事。アレって深い所に生息しているんじゃ・・・。

 イチヂカン中尉に付き合って、夕方の“La Bruschetta Italian Pizzeria”。
此処の店はピザは専属のスタッフがつくる。
それ以外のパスタやリゾット・メインコース・デザートはイタリア人のジジイが必ずつくる。
今夕はリゾットとニョッキだ。シンプルな素材の組み合わせのソースだが美味い。
誰でも真似できるものではないな。
我々は既にジジイや他のスタッフに顔を覚えられている。
中尉はジジイを捕まえて、本国からの帰国指令で日本に帰る事。
従って当分の間は此の店のメチャ美味いイタリアンを食せない旨を伝える。
そして、今までの美味しい食事に感謝も伝える。
ってか、私が無理矢理中尉に言わせた。
ジジイは厨房に戻り、暫くしてから「すぺしゃる。御代はサービス。」と、
我々の定番、リコッタチーズのデザート・スペシャルバージョンを持ってきてくれた。
赤ワインで煮込んだ洋ナシとリコッタチーズを何段階かにサンドイッチ状にしたもの。
それに、赤ワインとチョコレート、シナモンで煮込んだソースがかかっている。
ジャカルタでもTOKYOでもナカナカお目にかかれない美味な代物だ。
確かに此のジジイは只者ではない。
デザートを頬張るイチヂカン中尉は既に恍惚状態だ。
初めてウォシュレットを試したニホンザルかよ。
YABAI !! 似過ぎだ。

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