2014年7月1日火曜日

河野談合認定記念 威力偵察作戦発動セリ しょの弐

*Goproモニター無しで撮影されたこの映像は明るさ・色合い等品質的に全く加工されておりません。
 撮影自体がオデコに装着したヘッドギアで無謀且つイイ加減になされました。
 加工ソフト・技術・時間・金銭、そして意思・ヤル気の欠如に拠るものである事を予め言い訳しておきますね。
 より美しい品質で眺めたい方は、実際に潜りやがれ。この野郎!でございます。


 桟橋の下には脚柱が、思ったよりも数多く不規則に林立している。
しかも周りの砂地よりも1m近く深くなっており、桟橋に沿って塹壕状に壕が延びている感じだ。
水温は無慈悲に26℃。
曇り空で暗い上に影になっていて薄暗い。
透明度は5mもない。3mもバディと離れたら吐き出すバブルで位置を見定めるしかない。
そんな隠れんぼ遊びに最適な環境。
海底には桟橋建設中に投棄された大きめなゴミや釣り人が捨てたゴミ、
糸の切れた針付き疑似餌、糸かどこかに引っかかった釣り針が漂う漂う。
観光地の海を期待したダイバーならウヘッ最低!と思うに違いない。
だがある程度、当地の海を知ったダイバーならば狂喜乱舞涎垂涎化必然と化す珍生物が隠れまくりの出て来まくりだわ。
視界も決して良くは無いがそれ以上に我々の視界を奪う魚の群れと動き。
例えば今まで見てきたゴンズイ玉とは全く違うLeleサイズの大人のゴンズイ玉。
直径は1mを超えている。もう大人なんだから群れから離れて独り立ちしなよ。と、言いたくなるデカサ。大人の引き籠もり集団だ。
ここでも目を凝らして獲物を探す。多分進攻速度は時速40m以下だ。ウミウシと良い勝負。
各種カサゴ&オコゼ、イッポンテグリ、ヒゲハギ、コクテンハギ、ミノウミウシ、ハナミノカサゴ、
セミホウボウ、ボロカサゴ、カエルアンコウ・・・
問題はウネリで動くゴミと生物の見分けだ。
ファースト・コンタクトであれ程撮影に燃えたヨウジウオは既に極普通の生物だ。
何しろ海底だけでなく橋脚の上下、海中の上下に変態生物がてんこ盛りなのだ。
陸地側、深度7mで腕に巻いたダイビングコンピューターも視認出来ないし、ウネリも一層きつくなる。
そこでダメ絶対!のハンドシグナルを投射し引き返す。
潜行時間60分オーバーで第一次強襲作戦の完了を宣言し浮上行動に移る。
進攻開始位置ピッタリにフロートを打ち上げて浮上。

浮上、さぶー!寒い。
季節風が強めに吹いている。一応晴れだけど雲が時々空を覆う。
第二次威力偵察強襲作戦に備えて船上待機をしてたけど、防寒着が欲しい。
因みに私ラブ男は自他共に認めるサム・ガ・リータだ。
ホット・ラムが欲しい。
今なら明大名物スピリタス・カプセルのガブ飲みで、お持ち帰られても許す。

目的地が判って来たので、船上ではより実践的な攻め方を打ち合わせる。
釣り針が怖いけど桟橋の突端部付近より再度進攻である。
潜った途端に砂の被服を纏ったイレズミ・ウミヘビがコンニチハ。
突端部の海底は根岩がある。頭上を遮る物が無いので陽も入り透明度も高い。
但し水温26℃。体が平穏なまま潜る一回目の潜水と、冷えた体で入る二本目では体感温度が全く違う。
ガクガク・ブルブルなのである。
長く根を観察したかったが、頭上からは釣り針の恐怖が迫る。
一番怖い釣り針は、桟橋の上で釣り人の腕とつながっている奴だ。
但し、見るべき珍生物は豊富だ。今まで他で見てきた魚等の種類が異なる。
そして、変態生物だらけで撮影の気も失せた。珍生物などと呼んでは失礼だ。
きっと此処に普通に見てきた魚が居たらタンクを叩いて珍しがるだろう。
珍しく寒さに強く、重装備なれど、それでも海中汚染水放出自由スタイルの弩S将軍しゃまから浮上のサイン。
二人共あと30分以上は潜れる空気をタンクに残し70分で浮上。

今回が我々痛風潜水隊にとって初体験ではあった。無論今後も今回と同じ海況な訳は無い。
Tulambenなんて僅か数時間の違いで全く別の海の顔になるし。
透明度・海水温・ウネリ等々今後のデータ取りが必要だわ。
今回は敢えて潮の動きの少ない時間帯を慎重に狙ったが、そのテオリーが通用していないポイントだってあった。
今後も攻め続けてみたい場所であった。
痛風潜水隊隊員としてはJepun, Blue Lagoon 辺りを経験した後に潜った方がより楽しめると思う。

彼の地を攻めるのに必要なものとして
ライト・指示某又は音で信号合図を出せるもの・波刃のナイフ又はハサミ・今の季節は防寒着・気付け薬(GELIGA赤)だな。
そして、やはり万が一、仲間とはぐれても自力で大気圏に帰還できる装備と技術と経験と根性が必要な場所ではあった。
中性浮力は言うまでもないけどね。タレチン(注1)したら目も当てられない。
そうそう、自力・他力で釣り針を外せる落ち着きも必要だ。
ワタクシは手の甲に二箇所、ウェットスーツを脱いだら肩の後ろにも釣り針が一本燦然と光っていたのですよ。

(注1)タレチン・垂チン 
痛風潜水隊専門用語の一つ
ゲージやオクトパスをキッチリと固定せずに、だらしなく垂下げた状態を指す。
機材の痛みや劣化、トラブルの原因となる。


しょの参に続け!ってマジですか?

1 件のコメント:

  1. どぅえーす2014年7月4日 23:59

    浅いけど水温が低めだったから意外とエアー消費が早かったんよ。最初から200barはなかったこともあるけど、あの時点で残圧50だったんだな。
    それとカメラトラブルで撮影出来ないストレスから上がっちゃえと。

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