2016年12月21日水曜日

師走プライベート潜行作戦 二本目

 残圧が150を過ぎた時の覚悟は出来た。
ついでにリセットしたダイコンにも正確な時刻&方位を再読込させた。
2本目は桟橋内部をジックリと散策したい。
そう誓った二人は再び海の中へ。
「両膝でK教導隊長のタンクをホールドしておけば安心じゃね?」と言うワタクシのゴーストがそう囁く。
しかし、今日は何時になく海中生物が元気に動き回っている。


 数年前から定着している桟橋内のイソギンチャク。
カニの親子(?)が同じポーズだ。
「ウッキー!」
K教導隊長も女性だ!可愛いカニの赤ちゃんへの喜びフェロモンを彼女の全身から発散させている。
撮影の邪魔にならぬように離れて少し先を観察する。
その後の光景が http://goutydivers.blogspot.co.id/2016/12/human-bones-in-jetty-ampo-bali-indonesia.html につながるのさ。
ダチョウの卵が転がっている?
・・・!ダチョウの卵?!無い無いっすな。
何なのよ?
ジ~~~~~~~ックリ観察する。
アリ!!!上部眼窩?
Hey ! 頭蓋骨の上部やん~!
ってか、内側を観察したら脳膜らしきものが綺麗に覆っているよん。
手を広げて触れないようにソッと近づけてサイズを測ってみる。
骨だとしたらデカイ。そのまま帽子をかぶるなら頭周り60cm位を買わないとな。
そんじゃぁ、選択肢から猿の類は消えた。
タンクをガシガシ叩いて彼女を呼ぶ。
彼女も不思議な表情で見つめた後にコチラを見て目で問いかけてくる。
ダイバーのハンド・シグナルにも無いカテゴリーやん。
レギュレータをくわえたまま「ズガイコツ!人間の」と声に出し、我が頭部を指差す。
異常に真っ白なオコツ様。
又々彼女の観察を邪魔しないように、ソーッとその場から離れて全景を見てみる。
「ブヒッ!」上半身もあるやん。
彼女には其れを知らさずに写真だけ撮影しておいた。
見間違えかも知れんしな。
海中ではカメラ様の方がマスク越しのワタクシの目玉とオツムよりも被写体を正しく詳細に把握してくれるもんね。
不思議なものを見た気分。
イルカよりも、オマンタよりも、オマンボウよりも、ジンベイザメよりも、スナメリよりも、中々海中で出会えないよな。
それでも、その時は其れ以上の感情も思考も無かった。
それよりも、まだ潜り始めて10分未満じゃん。
カエルアンコウとか素敵な生物への探索が優先されたのだったよ。













7m程の浅い深度で視界も悪くなってしまったので二人でUターン。
その時桟橋西部で矢張り大人と思われる40cm以上の長さで綺麗な真っ白系大腿骨を発見してしまったんだけど。
そんなのよりも、イエロー・ブラックなシマヒメヤマノカミとかの撮影を選んじゃうよね。




その後の二人は人骨の事はとりあえず置いておいて、何時ものダイビングに夢中になってしまったとさ。
後で二人でその時の検証をしたけど、事実だね。
危険を伴う海中で予想外過ぎる物に出逢うと、「無関係なのは後回しネ」と優先タスクを脳みそが選択しちゃうんでしょうな。
何事も無かったようにダイビングは続く。
K教導隊長は時々、放棄された釣り針をハサミで切ったりしている。
ワタクシも「そろそろ1stステージがウルサクなるかな。」等と心の準備とか始めていた。
浮上途中の柱観察でもK教導隊長がイエローグリーンのカエルアンコウを見つけてくれた。

安全停止中に満を持して1stステージからエア放出。
しかし、予め心していたので慌てない。
ゲージが残圧0を示しても、そのまま信用しない。
充分に吸気出来るんだもん♪
安全停止もバッチシだぜ。
戻ったらメンテやね~。
ってか、魚達が元気なのはソーユー理由なのかね。

 エキジットの後でハウジング越しにモニターで写真を見直す。
やっぱし頭蓋骨っぽぃ。
バリ人の船頭二人にも見せたら、「あ、人間の頭の骨っすね」
こりゃぁショップに戻ってラップトップでも借りて大きな画像で見るしかない。
それもそーだが昼飯、何食べようかな。
正直にソー思ったずら。
ショップのパソコンで再確認。
ふうむ。死体やね。脛骨も綺麗に繋がっとるわ。
肩甲骨は何処行った・・・。
嗚呼、ログブックにはドクロ1体って書いた方がエエんかなぁ?

続く。

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