2014年5月4日日曜日

疼きまくる卯月大惨事第三次潜水作戦 しょの二

 Tulamben で泊まった場合、おき抜けに一発!潜りが御約束。
日の出は06:20位?05:30に起きて部屋を出れば既に潜り始める集団もいる。
なんか、汚ったねぇギターを持った毛唐の兄ちゃんもうろついている。
其れを横目に持ち込んだ器具で珈琲を淹れる。豆はアラビカ種。此れが無くして何の人生ぞ。
栽培がより簡単なロブスタ種は煎りたての挽きたて以外は飲めたもんじゃねぇ。
実は前日のCandidasa のショップに私はウェット・スーツを忘れてきた。
Tulamben ならば長めの水着とラッシュガード、そしてフード・ベストが有れば十分でしょ。
お漏らしも容易だし。


 皇紀二六七四年主権回復記念日の日の出を拝む。
水温は31~28℃、カレント皆無、透明度16~18m
沈没船リバティ号の船尾へ向かいバッファロー・フィッシュの朝礼に参加。
他のダイバーチームを避けながら、深度28m付近に出るやも知れぬ大物を探しつつ沈没船を半周。
ダイバーが多すぎるので砂地を散歩。

 軽くシャワーを浴び、朝食の後は15分の二度寝。
部屋を出ると何か毛唐の兄ちゃんがNスケをナンパしている。
邪魔しないように次の潜水準備をしていたら…
Nスケから紹介される。
今朝ギターを抱えてた奴だ。
・カナダからやって来たブランドン君。
・アジアを放浪している。一応Padiインストラクター資格所有。
・ショップで機材とタンク二本を交渉の結果Rp.250,000-で借りてきた。
・ガイド料も値切ったら我々の部屋に行けと言われた。
・一緒に潜らせてくれ。
どーやら値段交渉に疲れたショップスタッフが、ガイドを付けずに自由勝手に潜っている我々に押し付けたのが真相らしい。
了解した。来る者&物拒まず。去る者&物追わず。此れも痛風潜水隊也。
着替えてくるからって、スゲー嬉しそうに大急ぎで走っていった。
戻ってきた時、手には私のGoProの第三世代機とタイ語の書かれた30cm・3/4φ長の給湯用塩ビ配管。
一応ワタクシ、管工事施工管理技師の免状持ちな。
聞けばタイで4ヶ月程ダイビング・ガイドをしていたそうな。塩ビ配管は御友達だ。
不法就労がバレて国外脱出。その時に貯めた小銭を使ってインドネシア旅行だと。
期間を決めて放浪し、その後某所で働いて資金を貯めてカナダでペンキ屋事業を興すんだと。
ま、22歳と若い。
Nスケがポ~~~っと、見惚れる面構え。
One Direction に紛れ込んでも気にならん。
昔のバックストリートボーイズに居た様な二枚目だ。
チミならワタクシの同級生(元某海軍EOD水中処分員教官。生徒に手を出したのがバレて除隊)が
西日本でやっている某ゲイバーでも即決採用じゃね。

 二本目は南部リゾートからショップに連れられたダイバーが押し寄せる前に再度沈没船方面へ。
但し、35mを一気にフリーフォール。
水面移動で沈没船を通り越す際も水底が綺麗に見られる透明度。
ビデヲで私の上でパイプを持っているのがブランドン君だ。
三本目は太陽が真上に来ている時間を狙っての「お花畑ポイント」へ。
配管工ブランドン君もついて来る。
エントリーして直ぐにトラブル。
私のゲージの付け根からエアが元気良く漏れ出す。
誰のオクトパスが何処に在るかを素早く確認して潜行を継続。
どうせMaxで10mも潜水しないしイザとなれば水面移動じゃ。
潜行開始から40分経過で折り返し。
ゲージを見ても未だ1/2も空気を消費していない。
そんな時にNスケがオクトを持って来てくれた。
ワタクシのゲージの値を見てケッ!って表情で去って行く。
そんな80分潜行であった。全裸なハダカ・オコゼにも逢えたし。

昼飯&ビールで昼寝だ。
ブランドン君は我々が予定しているナイト・ダイブ二本も同行するらしい。

18:00にナイトダイブの準備を始める。
鎌足氏は休めずに仕事をしていたらしい。
Wifiを求めて流離って居たそうな。
ナイト一本目は沈船廻り。
ナポレオン・ウチワエビ・サンダル大オピンクウミウシ・・・いつもの面子だ。
ゲージからの漏れは相変わらずハシタナクもブクブク~。
エア噴出し過ぎ。水着の股間に突っ込みたいレベルだ。

晩飯。ブラントン君も同席。
矢張り彼は我々の宿の近くの何処かに寝泊りしているらしい。
若い頃は其れも良いぞ。
ワタクシも学生時代に自転車にテントを積んで日本は勿論海外でも何処でも寝た。

 食堂に営業時間外のビールをしつこく注文してから再びナイトダイブ。
本日5本目は砂地へ。此方の方が夜間は堪能できた。
モンゴウイカの子供・アオリイカの子供・・・
砂地で無防備な全裸を曝け出してたロブスターはヒゲ部分を含まずとも折り曲げた体長で40cm近くだ。
く、喰いてぇ。大味になる前に喰いてぇ。

 小隊に配管工が紛れ込んでから面白かったのは、興味を引く対象の違いだ。
私とNスケはこのポイントは何度も潜っているので粗知り尽くしていると言って良い。
今更興味を引かぬ生物が多過ぎる。
だが、彼はBaliでは何処にでも在る生物にタンクを鳴らし、時にはNスケを捕まえて写真を撮れと知らせていた。
先頭を切る私は無視。Nスケは最初は素直に応じていたが徐々に無視。
素直に撮影していたのは鎌足氏だけだ。
尚、配管工はウミウシには全く興味無しだ。
最後のダイビングの後庭用ホースで体を丁寧に洗っている彼の様子では
間違い無く駐車場に野宿しているっぽい。
色んな国の人と潜れるのもバリのダイビングだ。

 本日は5本のダイブであった。全て外れ無し。やはり透明度の良さは重要だ。
全てのダイビングを終え注文していたビール、
Nスケが日本から持ち込んだチューハイ、
鎌足氏が購入した気違水アラックで乾杯。
翌日ウェットスーツを回収してからSanurのショップでゲージのOリング交換。
工賃・テスト料込みUS$8.0-。
Nスケと鎌足氏はそのままソロンへ。
無事にお家に帰るまでが遠足でし!

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