有事限定認識票 壱参式 Ⅰ型 しょの壱

有事限定隊員認識票
ググレば判るが軍人さんが首からぶら下げている奴を認識票と呼ぶです。
 何で又そーゆーモノを作りたがるのか？其の疑問は当然です。
「隊員のもしもの為、万が一の為です。」

元々認識票が有効に使われる時ってぇのは、マトモな状況ではないのです。
お亡くなりになったか、意識不明時か、捕虜になったか、位のものです。
そう、普段時に身分を証明するのに使われる訳ではないのです。
まぁ、役に立てたくは無い代物です。
だが必要な時は必要なのです。
PKOとかだって表には出さないが、ひっそり、しっかり、想定分の棺桶は運び込まれているのですよ。
ダイビングは絶対に安全ではないが、絶対に危険でもないスポーツです。
登山隊が万全の準備をしても事故が起きる様に、ダイビングだって絶対に事故が起きないわけではない。
でもね、私はダイビング関連で認識票を語る積りは全く無いです。
本来、海外ではダイビングに関係無く普遍的に必要でしょ。
　此の地が千代田区1丁目とかならば話が別ですが、何と言ってもインドネシアですぜ。
移動の際に交通事故に巻き込まれない保証は無いです。
日本以上に危険な生物(尾根遺産含む)が居ますぞぅ。

　そんなインドネシアで事故や病気で死亡の際、又は意識不明の時に役立てるのが目的です。
私自身が、邦人の友人の死亡の際に御家族に連絡を取るまでに随分手間取った経験があります。
携帯電話やパソコンを引っ繰り返しても、家族の連絡先が全く判らなかった為です。
当時の領事館の対応では、パスポート作成時に記入する緊急連絡先は当領事館の対応外だから知らんネ。とまで言われたですよ。（日本国のパスポートは外務省の利権管轄。）
　又、友人が急病となり意識不明状態で病院に担ぎ込まれた際に、
医者からは「思い切った処置が必要になる可能性が大きい。
　但し、責任の明確化の為に御家族と連絡を取れない限りは現状以上の処置は出来ない。」
と言われて困りまくった経験があります。
此の友人の場合は所持する携帯電話にはロックがかかっていて、家族の連絡先が全く判らない状態でした。
しかも、何とか辿り着けた御家族は私からの電話を完全見事に「オレオレ詐欺」と思い込んでいたそうです。トホホ。
　この際、語弊を承知で書きますが、死亡の場合コレは未だ良い方です。
・事件事故で死亡ですと領事館マターとなるので、領事館が動いてくれます。否、動かしてしまえぃ！
・日本のご家族への死亡の連絡が数日遅れても本人は生き返る訳ではありません。
・遺体は現地の国立系病院の冷凍・冷蔵庫に収められ、後は病院の冷凍庫の料金メーターが上がっていくだけです。
　（因みにバリではサンラ病院。インドネシア人と外国人では遺体保存料金の桁が違います。私は2回行ったです。）
　一番ヤバイっと言うか、当人の傍に居て悶え苦しむ～のは生きてはいるけど意識が無い場合(まぁ、大概がクリティカルな状況だよな)です。
本人も大変だけど、その場に居合わせた方も大変なんですよ。
「何とかして家族に伝えたい」と言う気持ちの遣る瀬無さは結構キツイ。
下の毛も抜けるくらいキツイ！
そんな訳で、まぁ、上記のカードの構想を暖めていたんですわ。　

カード型
・クレジットカードの大きさ。
・素材はプラスチック。但し手書き可能な部分有り。
・本人が手書きで記入。
・本人が財布等に入れて常時所持。
・有事の際以外は他人に見せる必要は全く無し。
・こーゆー目的の代物なので、敢えて洒落っ気のあるカッコ良いデザインにしたい。

記載内容
氏名・生年月日・血液型・インドネシア国内連絡先・日本連絡先・既往症等々思いっきり本人のプライバシーです。
限られたスペース内で、救急時に最低限知っておきたい事項を、その道のプロに確認してあります。

弱点
・其のカードの意味が判らない奴しか居ない場合。財布から御宝抜かれて終わりだな。
・“トンデモ系医者・病院”に行っちゃった場合。アキラメが必要かな。











有事の際は、要救助者の承諾無しにバディが荷物や財布などを引っ掻き回し、取り出して使う事を想定しています。

そいう物の作成は公がやる事だって意見も有ったが、印刷するだけでしょ。
我々が魁をやらかしたって善いじゃん。
まぁ、偶にはマヂメな事をやろうや。って提案ですな。

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