2018年8月30日木曜日

火山島大地震ゴヤンゴヤン潜水作戦(しょの壱 敗戦記念日)

で、やっとこさ八月よ。
Alor-Maumere クルーズで仲良しになったA嬢がジャカルタからの出張で、とある平日にSurabaya に立ち寄ったんだわさ。
その日の真っ昼間、痛風潜水隊隊員は何をしていたかっちゅーと、多分多くの隊員は真面目に会社で働いていた。
私と人妻Tスケ嬢と、新入隊員候補のおソバ屋さんのJ君は何故か6人の人妻たちと共にクディリ侵攻作戦中だったのさ。
サテアヤムを貪り、日本仕込のケーキをシャブリつき、豆腐を買っていたのだったよ。
ふぅみゅ。痛風潜水隊も芸風の幅が広がったねぇ。
その日の夜に、嵯峨で仕事を終えた隊員も加わっての宴会になったんだわ。
痛風潜水隊員は二次会に改装したばかりの某ホテルの屋上Bar、City Lightに登ってカクテル舐めながら演芸会をしてたんよ。
そんな中で詳細が決まった8月15日敗戦記念日からのダイブ合宿よ。


 Tスケ嬢は何故かSanur のよりによって道路マナーの無法地帯マッシーモ近郊に宿をとった。
あの辺りって、マッシーモのジェラートと一緒にインスタ撮影したがる馬鹿共の聖地なんだよな。
ド迷惑な二重駐車だって普通に行われとる場所やんけ。
そして、A嬢は健気にも「私もT姉さんのホテルの近所が良い♡」って近所の宿をとった。
近所と言っても、地図上での直線距離が最短。なれども実際に移動する道はクソ遠回りで直線距離の5倍は歩くって訳わからん宿やん。
 前夜の宴会は軽めに。日本人がやっているコロッケ屋台。
冷えたビールを持ち込んでコロッケ・担々麺・たこ焼きを食すのだね。
帰り道では、イタリアンジェラートをマッシーモとは違う店で齧るのだった。

 Tスケ嬢が予約してくれた白タクは予定通りに私をピックアップして予定通りに順次二人をピックアップしていく。
我々を載せた車は交差点では右折車線をキープして強引に直進するストロングスタイルでスムーズに何時ものショップに到着したのだった。
私は新調したウェットスーツに新調したフードベストやん。いつもより多めにウエイトを巻くのね。
Tスケ嬢も水着からウェットスーツに至るまで延々と5枚も着込んでおる。そのままフルマラソンをさせたい。
A嬢も新調したフードベストをウェットスーツの下に着込んでいるのだ。
おマンぼ~狙いにも宜しい潮ではあったが、潜行経験が40本のA嬢をあのヤバヤバ・ポイントへ連れて行くほど無謀ではない。
しかも彼女はトランベン以外のBaliの海は未体験よ。ここは手堅くブルーラグーンっすな。
静かな海面をボートは進む。
ブルラグーンの浜はハイシーズン故の多めの観光客で賑わっておる。
振り向けば、開店休業に近い状態の多くのロンボク行きフェリーが停泊しておる。
ほんぢゃぁ、まぁ~お先にってんでバックロールで海に入ってみる。
チト冷えておる。続いて二人も海に入る。水面で全員の心と機材の準備が揃ったところでGo Down !
ウェイトを増やしたが、乾いたスーツは水を吸い込むまで沈みヅライ。取り敢えず水深3mの海底まで到着。
って、二人の御婦人が降りて来てないやんけ。ウェイトを分けてやりたいが私だって怪しい。
手頃な石を拾って浮上。二人に分けて与えた。
Tスケ嬢が速攻で沈降。A嬢は…結局私のウェイト一つを彼女のBCDに放り込んで沈降。







 海中で皆が安定したところでスロープ方面へ向かう。透明度はマズマズ20m迄行くかどうかやね。
嗚呼、人の気持ちを完全無比に打ちのめす無慈悲なるサーモクライン様がニジリ寄ってくるやんけ。
ダイコンを仰ぎ見れば海水温度21℃。リーダーを務める私には淡い期待があった。
後に続く誰かが寒いよう~凍えるよう~的なサインをしてくんねーかな~って期待が…。
振り返っても誰も平静に付いてきているだけやん。
この小隊で男性は私一人。女性の方が寒さに強いというのはホンマやったんか。と納得する。
ああ~、嗚呼、ここで私一人が冷たさに耐えきれずに暖水を求めて浅深度へ行ったらカッコ悪いやんか。
(とは言え、実際には新調したウェットスーツ&フードベストは予想以上に暖かかったんやけど。)
冷たさを堪えてブルーラグーンを案内する私…って、誰も付いてきてね-じゃん!何で二人して浅深度へ逃げてんのよ?
45分で浮上。冷たさを堪えていたのは私だけではなかったんか。

 ボート上での水面休憩。
A嬢は震えまくっていた。
ボートの舳先で日焼けも気にせずにお肌をあらわにしてヒタスラ太陽光を全身で吸収していた。
持ち込んだオヤツを三人で貪り、二本目の耐冷潜水に備える3名。
さっきはアノ冷たい水の中でも毛唐は平然と短パンで潜っとったな。
ボートは流れを確認してドロップオフへ移動するのだった。
そして、救世主バブの出番であった!我らは花王様にひれ伏すのだった。
A嬢は勿論バブ初体験である。グフフ、最初は違和感があるけど、その内エエ気持ちになるんよぅ。
ウェイトの問題はさっき渡した石で何とかなるやろ。と思ったのは甘かった。A嬢は先程の浮上時に「もう要らんやろ。」と石を海に返したそーな。
尚更、石を拾い易いドロップオフへ向う必要が出てきたのだな。
先に潜り(やっぱりウェイトが欲しい。ヘッドファーストで潜行やん)手頃な”石”を探す。安易にデカイからと珊瑚の欠片に手を出してはならぬ。軽いもんね。
今度はフードをきっちりと被ったA嬢に渡す。私も一つBCDに放り込む。












バブ効果が出てきてウォールを抜けるまでは楽勝なのであった。
んがっ、砂地のスロープには19℃の厳しくシブい海が待っていたのだったよ。


 Sanur に戻っての打ち上げは移転した「天咲」な。アレほど寒がっていたのに、冷えたビールをグビグビなのであった。アレほど寒がっていたのに、ユッケ・レバ刺し・刺し身が並んでいたのだった。

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