2018年3月4日日曜日

紺碧巡廻作戦

 ジジイっぽい話で恐縮だが、インドネシアで商いを始めて20年が過ぎようとしているのね。まぁ、お天道様のお陰で何とか好きなものを喰って暮らしている訳ですが、最近感じるのよね。
ビジネスが何とか廻っているのも私の実力なんざ全く関係なく『運』だけなんじゃね?っとな。事業だって上手く行っても行かなくても『運』が殆どを決めているんじゃねーか。って思うのよ。


ただし、その『運』がコロコロとやって来てくれた時のために、準備だけはしておかないとつかめないし気付かないやろーなぁとは思うよぅ。今後も商売の基本中の基本、お客さんの笑顔の為にって事を忘れんようにしておかんとなぁ…。
そんでまぁ、性懲りもなく新しい分野(遊び系な)にも突入してみたんだわ。今までインドネシアで日本人以外の国を相手にしていたんやけど、今回の相手は日本やん。
そんで、ちょくちょく日本にも出かけてみてる訳だ。誰もが知っていそうな企業の偉い方々にも直接会って話もしているのだね。
で、他国と比較しちまうんだけど・・・。日本の一番遊ばなけりゃならん年代って、遊ばな過ぎやろ。お迎えを待つだけのジジ・ババだけ遊ばしてどーするよ?
クソ難しい言葉と理屈だけ並べて、遊びを諦めてしまってんじゃねーのか。
学校では成績が良いと言われたであろう方々が、小難しい理論で遊びもせず、かと言って仕事を苦行のように行っちゃダメだろ。遊びをプロデュースする輩が遊ばんでどーするよ?
学校の試験には正解が有るけど生き方には正解何ぞ無ぇよ!
働き方改革?試験だけが優秀でも、多様な働き方を全く理解していない役人に造ってもらったものを期待しても始まんねーよ。
て前ぇのくびきは、て前ぇで噛み千切るしかねーよ。
前世代のジジババの話なんか聞いても良いけど鵜呑みにすんじゃねーよ。
こんなジジババに成ったらお終いやぞ。
幸いにも30歳前に、人がポコポコ死んじゃう状況の経験で私ゃ目覚めちゃったんだけど、人もオギャーと生まれてから向かうのは死だけだぞぅ。
いっぺん、死ぬほど遊んでみ。遊ぶために働くって割り切ってみぃ。
遊び疲れから回復する頃には”遊びは飽きたから仕事でもすっかね”って気になっからよ。
そん時の仕事への集中力が違うから・・・出て来るアイデアが違うから・・・まぁ、私ゃその仕事集中へのブースト燃費が悪いがね。
いささかジジイの説教っぽいが、っつー事で、この日も堂々と平日に楽しく遊びに向かうのであったよ。
嗚呼、遊びを持てし者は幸い也 なのだよ!

 翌日はテペコン方面なのである。
私はこの日で作戦を終える。人妻Tスケ嬢はこの後も別に2日間潜水する。
全部ブルーラグーンでも良かったが、同じ海だらけでは味気ないではないか。
丁度月も半分コである故に干満の差もない。よって、テペコン&ミンパンに行ってみることにしたのだった。いつものショップのヲランダ人ジョッシュは語る。「Hey, 10日前にミンパンでオマンボが出たってよ。海水温度は26℃の快適さよ。」
まぁ、あんなもんは出るときゃ出会うもんよ。必ず出てこられても、ソレは水族館のソレであってダイビングではないよな。

 それよか、数百本経験者縛りのテペコン・ミンパンよ。
一本目はその中でもショップもあまり行きたがらないテペコンの海中山よ。
テペコン、Gili Bia のチビ・ポンツーンから直接海中山へのナビよ。
少しでも流れがアレば、少しでもコンパスナビがずれたら…そのままズズッと外洋に向かってしまうワクワク楽しい綱渡りコースよ。
ボート上でTスケ嬢と入念に打ち合わせる。深度を15m前後で固定。方位を220度に固定。じゃぁ、Tスケ嬢リーダーやんなよぅっと。…リーダー要請はあっさりと断られた。何でよぅ。
オカではアレコレ入念に計画を立てて、現場突入直前に全部ぶち壊しておけば大丈夫なのに…。何で全部ぶち壊すのかって?そりゃぁ、実践っつ~か、現実では予想外の事態も加わるやん。計画に拘り過ぎての硬直は臨機応変対応に支障をきたすやん。
しょうがないんで、私がACEで買ったRp.18,000-のパチモん球形コンパスに二人の運命を賭けるのであった。

海中は28℃。流れもウネリもない。透明度は上下で20mを突破やん。
何せ、海底が丸見えよ。左腕のダイコンで深度を保ち、同じく左の手のひらにパチもんコンパスをつまむ。振り返ると人妻Tスケ嬢が、ラブホ街を二人で散歩している様なアンニュイな面持ちで付いて来る。

条件反射なのか、カメラを向けると指をカニみたいにしていた。
んがっ、呆気なく山の裾野が見えちゃったよ。
裾野を手で示してガッツポーズ。彼女の表情も、ラブホの部屋に入ってしまった様な表情に変わってやんの。
う~む、流石はスラバヤ・ヒル・ガオォ~マダム部(だっけ?)のメンバーだ。
(ヒル・ガオォ〜平日午後3時のヲババたち〜で合ってる?Tスケ嬢?因みにヲヂさん達は週末午後5時のFujiya族やで♪Margorejoって週末は邦人が居ないから密会に最適やんけ。)
一応、ユックリとジックリと外洋側に廻ってみる。こちらも平和な光景な。






厳しい時にはウミウシだって吹き飛ばされる流れなのに、今日はそのウミウシだって余裕で散歩しておる。
さて、一番危険な海底山とBia島との境界、キャニオン部にユックリと恐る恐る入ってみる。
Oh ! 静かなものだ。海底も見えている。吐き出す息も健全な状態で昇って行く。
わざとキャニオン部の真ん中まで行ってみるが、時間が止まったかのように静かだ。
ボラの群れが動き回っておる。
緑のテーブルサンゴではサメの幼稚園児達がゴンズイみたいに固まってオシクラマンジュウをしていた。
そして水深6mの山頂をうろつき廻る。山を造る岩の小さな割れ目に居着いたイソギンチャクに隠れるクマノミが・・・その割には体もデカいクマノミが集会していた。
フロートを上げて、海面に漂うクラゲを避けての浮上。

 ボート上での休憩。やはり自前で淹れた珈琲は欠かせない。
ミンパンの外洋側に突き出た岩礁にも波が当たって弾ける様子がない。
浅く静かなエリアでビギナーとみられる団体が超安全ダイブをやっている。
 
 我々もガラス張りのような海にそっと潜行を開始する。
先ずは大きな根っこ周辺を観察。
緩やかな(といっても傾斜は45~60℃)斜面に沿って外洋に向かう。
先に潜っていたアジア系団体を追い抜き、ゆっくりと外洋を伺う。
バブルが正しく上昇しているやん。
静かなものだよ。小アジの群れが刻々とモニュメントを創り出していた。
外洋の崖を抜け、ヘンテコな形の岩を抜けて海中の平和を堪能。
誰もが入ることが出来ない海域を漂う。
このまま外洋側の岩礁によじ登ってのエキジットも出来そうやん。
ま、そこで岩に上がってもボートに乗るには海に降りないと始まらんがな。








今回はDECOも出ずにエキジットや。って、この海域でDECOを出しても困るがな。

 その二日後、Tスケ嬢と尻軽A嬢とWarung OKINAWAで宴会だった。
日曜日の19時過ぎに集合だってんで、私は駐車場が満車だろうと読んで、GO RIDEで向かった。
Tスケ嬢と尻軽A嬢はGO-CAR を試したらしい。GO-CARはすぐに見つかったのだが、応答したっきり全く動かない。時だけが過ぎていく…。
GO-CARの運転手から電話が入り「キャンセルしてくれ。その上で、倍の金額を払うなら送ってやんよ。」と言ってきたんだと。ホレ見れ。極小の労力で最大限に稼ごうと頑張っているではないか。う~ん・・・ソコがBaliネ~。
お客の笑顔なんざ始めっから無関係に、自らの笑顔を優先しておるわぃ・・・。こーゆー輩は『運』がコロコロと出て行ったら速攻で滅びるがな。
こないだGO-CARを頼んだら、何処の会社とは言わんが、日系会社ジぇイ・テぇ・ベぇのロゴがパリッと描かれた車が来てくれたしな。
青バードがGO-CARで来た時は腹を抱えて笑ったぞ。

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