2018年12月25日火曜日

平成最後の勤労感謝記念作戦

11月第四週末23日から三日間、隊員が4名集まった。
10月の新月に私と人妻Tスケ嬢だけがおマンボウを拝見した。
此の事実が彼らを行動に走らせてしまったらすぃ。
日本に戻ってから一月も経たずにNスケ嬢、そして王子、そんで人妻Tスケ嬢、ありゃまぁ私なのである。
足軽嬢も参加しようとしてくれていたが、何せ行く先はMimpang一筋なのである。
”Mimpangナメんな”なのである。
此処は一つ折角足軽も日本に戻ったのだからより指導者の豊富な日本で修行してから三皮半くらい剥けてから挑戦して欲しいのである。


痛風潜水隊はあくまでもアマチュアの団体なのである。
プロとは違うのだよ。
故にプロ以上に無駄と言われても仕方がない程に下調べ・情報収集をするのだな。
潮見表を頭に叩き込み、潮の動きをシュミレートしては消して組み立て直し・・・まぁ、プロならやらんよね。コストが掛かり過ぎる。
プロが10やることなら、こっちは100やんないといけねぇの。
趣味の人達じゃないとやらんよな。
何故ならば、万一の事故が起きた際には「やっぱしアマチュアグループはダメだねぇ」等と言われたくなんだもん。
ついでに晩飯を何処で食すかも考えに考える。その日の曜日と混雑具合。次の日の潜りに差し支えがないかどうかも考える。
何でそんな事をやらかすのか。
痛風潜水隊はお互いにホストでありGuesutなのだね。
別に全員が方向方位ナビゲーションに秀でる必要もない。全員が海中シュミレーションに熱中する必要もない。
お互いに出来ることを庇い合えればソレで良いのだ。
商売ならばCustomer とSaler やから、金払って物品サービスの取引で「ハイさよなら」とか出来るけど、お互いにHost 兼Guest ならそうは行かねぇ。
そして、互いにホスト&ゲストの関係ってーのは互いに相手を選ぶし選べる。
私自身が今迄縁も由も無い海外で生きて来れたのも、そ~ゆー関係を意識して来たからかも知れないね。

そして結局三日間のミンパンなのであった。これは行きたがっていた足軽嬢には悪いが厳し過ぎるのだったよ。
「ミンパンなめんな。」
あれだけシュミレーションしておいても潜行前には全部打ち消す。何処からドーユー流れが来るかは神さんしか判らんからね。
唯一つ言えるのは全隊員が離れ離れになって強烈なダウンカレントに捕まっても、単独で無事に浮上できるスキルとハートを持ち合わせていなきゃならねぇのだよ。

 とは言え敢えて流れの激しいであろう時を選んで入るバカではない。満潮時の潮止まりの筈の時間を選んではいたのね。
初日から素敵なカレントが我々を歓迎するのだった。各自用意したカレントフックで鯉のぼりをしながら海を楽しむ。
BCにエアを少し入れ、カレントフックで体を固定し、体力を使うフィンキックは控える。
海底に水平に体を固定して居ると、普段は逃げてしまうサメさんやロウニンアジ達の群れも油断して直ぐ側までやってくるのだね。
ただし、マクロしか使い道がないと確信できるTG-4素のまま仕様では撮影など出来ぬわぃ。
唯ひたすら、目の前の光景を焼き付けるのみね。
いつもよりも早めの時間に切り上げて、全員に合図をしてBCに足した空気を抜いてからフックを外す。
流れに任せつつも深度だけはチェックを怠らず浮上に向かう。





 二日目も同じだわぃ。
ジェティともブルーラグーンとも違う否、味わえないアミューズメントよ。
浮上を決意し外洋まで流されつつ、深度と吐く息がどんな状態で何処に向かうか、その2点にだけ集中。
通常は吐いた息はバブルとなって大きさを増しながら浮上していく。
だけどね~ダウンカレントとかに捕まると吐いた息は細かい細かい粒粒の泡となって体の周りに纏わり付くのよ。
下手すりゃ細かいバブルの方が下に行っちゃうのよ。
ダウンカレントと言っても海全体が下降するわけではない。
複雑な海底地形が作り出すものだわ。
よって海の中に川が出来、滝が出来ている場所が一時的に発生すると想像するしか無い。
なるべくBCに頼らずにフィンキックで安全停止深度まで体を持っていく。
右手には既にダイブ・フロートを握りだしては居る。こいつを打ち上げられれば、後はいつも通りに浮上手順を踏めばいい。
だが、ダウンカレントがフロート打ち上げ深度まで中々行かせてはくれぬのね。
私のフロートはオモリにつながるテープを7m丁度に設定してある。それ以上に深い深度だと打ち上げるのは・・・嫌やん。
左手のダイコンと、未だ下方に居る三人の仲間たちを交互に見ている。
彼らも浮上に苦労しておる。彼らと私との間に時折サーモクラインが入り込む。そうすると彼らとの距離感が違ってくる。時には見えなくなる。
止せば良いのにストロボを新調したデカぃカメラを持ちこんだ王子。そんな彼をNスケ嬢がエスコートしておる。
Tスケ嬢が不安げにこちらを探しながら従いて来ている。
先頭を行く私が一番安定して彼らの目印とならねばならぬのな。
ようやく深度が6m近くなる。フロートを発射する。
これで、私は彼らの目印、灯台となる。逆に私は彼らのエスコートは出来なくもなる。
さぁ、自力でコッチにおいでなされ。フロートのテープに捕まりなされ。
・・・なのだよ。
おやおや王子がNスケ嬢の手を離れて浮上していく姿がサーモクライン越しに時々見えた。
そしてサーモクラインが強いのか見えなくなった。下に降りてこないからダウンカレントからは抜け出せたのであろう・・・。
Nスケ嬢とTスケ嬢がやって来る。ダイコン様のお許しが出て浮上となる。
何故かTスケ嬢のダイコン様は機嫌を損ねているらしく、彼女は一緒に浮上してくれない。
外洋を漂流中のこーゆー状況でダイコン様信者になるのも如何なものかとは思うが、彼女の意志だ。尊重はするかね。
そんな時のためのリセットボタンやんけ。
ダイコンは許さずともダイブスレートは許すと思うよ。
(違うのか?!違うのね・・・多分)
浮上すれば王子が先にボートに乗っている。
Nスケ嬢がTスケ嬢に付き合っているんで先にボートに登る。
私「安全停止は出来たの?」
王子「んまぁ~それなりに。」
王子「浮上して、何かのはずみでフィンが片方落ちちゃったよ。」
ぬっふっふ。今年の春に新調したフィンも片方だけでは務まるまい。
全てのスポーツは財力戦ですわぃ。
幸いに私も買い替えを考えていたので帰りにダイブ・スマターに立ち寄る。
今の私の立場だと業者価格で堂々と買えるのだっ。
同じフィンを白と黄色の色違いで買い、互いに一本づつ交換じゃっ。




3日目も止せば良いのにジェットコースター・コースのミンパンよ。ミンパンなめんなっ。
一本目の鯉のぼりを楽しんだボート上での休憩中。
殿方でも御婦人でも小用をもよおすのは人間ならば当然だわ。
御婦人がボートから梯子を降ろして致す際、私はなるべく遠い海を見るようにしている。
しっかぁぁぁぁし、Nスケ嬢よ、ウェットスーツを膝まで降ろし、白いビキニのお尻を思いっきり突き出すのは海中で行って欲しいものなんですよぅ。
休憩中の海が冷たいからって、ほとんど海上で行っているようなものぢゃないですか。
それでも私は目線を遠くの海に移したい。でもね・・・王子のお目々は許さなかったのですな。
辺野古反対反日ジジババの被っていそうな帽子を被った王子はボートの梯子を握りNスケ嬢と顔同士を物理的に接近させていやがる。
「たんと出ているかい?良く踏ん張るんだよ。」等と吐かしていたの。
用を足しておる最中に此の顔が間近に来るのは辛い!








そんなおバカをやらかして無事に打ち上げなのであった。嗚呼、生きて帰ってきた充実感がビールと共に喉をくすぐるのだった。
Alor クルーズ以来のS嬢・J嬢も加わっての宴会である。
地元バリ島でダイビングショップのオーナでもあるS嬢が我々のダイビングっプリをT嬢から聴いている。
そしてS嬢は言った。「あなた達痛風潜水隊ってば・・・うちのショップには出入り禁止だかんね~。ってか、ショップじゃそんな処に行かねーし!」
これはプロからアマチュア・バカ共に対するお褒めの言葉なのであったね。♡
三日間連続でシンガポールのクラークキーでGX-5エクストリーム・スイングを楽しんだと思えばエエやんか。

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