2020年11月29日日曜日

潜水隊員がインドネシアに舞い戻る?! 紀行(ブランタス2020年12月号記事)

 痛風潜水隊随一の左翼の私である。一時帰国に特段の事情も不要不急もヘッタクレもねぇ。
ただ単純に自粛に飽きたし金も出来たし時間は作っただけの物見遊山での一時帰国なのだよ。痛風潜水隊の発祥団体の会長宅に立ち寄り、35日間が連日連夜が宴会だった。
四国観音寺某所

そんな私が平穏無事に無事にインドネシアに舞い戻れる筈もなく・・・

ところで空港検疫地を日本からインドネシアに置き換えたら、インドネシア政府はどの様な策を用いたんだろうね?


☆自主待機及び公共輸送機関利用回避問題
 大阪で自主待機となった。
最低14泊を静かに籠もるのだ。
自主待機と公共輸送機関利用を避けるって2点の国からの要請。
やってみたので解ったけど原動力は愛国心やね。
国を愛すればこそ守ってやろうぢゃないか。って気になる。
ついでに、この貴重な機会だからこそ体験してみたいじゃん。
肝心なのは億が一にも感染が露見しちゃった際に当局が追跡調査し易いか否かだよね。
訪日外国人に求めるのは無理だね。
もしも私が日本人以外なら多分絶対に守らねぇ。
知らぬ顔で入国して、公共輸送機関を堪能して、一箇所に留まらずに動き回って過ごして、立ち去るわ。
”ひでぇ”と感じた貴方。試しに実体験してみ。
泥棒を防御するのには泥棒側からの観点が必要なのに、日本は常にお花畑の内側からしか物事を考えられないんじゃね。
 Booking.com で予約したマンションが意外にも快適であった。
単独泊なのにベッドルームが3つもあった。
快適過ぎて14泊で良い処を16泊もしてしまった。
当然保健所には毎日体調ヨシのメールもしたさ。
16泊17日…単純計算で45~48回も食事をしたはずだ。
一人で食事をしたのは何故か数回だけであった。


マンションのインターホンから「〇〇君、遊びに行こうや」毎日潜水仲間からアリガタイお誘いの声が聞こえてしまった。完全独身時の生活に戻って楽しんでいた。
公共輸送機関については環状線に乗って同じ駅で降りてやろうか。とも考えたがやらなかった。
私が勝手に決めたルールは買い出しでも外食でも楽ちんに歩ける1500m圏内。
祇園へ泊りがけのお誘いは断って、深夜0時のシンデレラボーイと化していた。
ダイビング仲間達はこの条件を快諾して店を探してくれた。
謂わば16泊の毎日が痛風潜水隊大阪懇親会となってしまっていた。すんまそん。
 大阪での自腹留置暮らしの後には香川で本家”痛風友の会”が開かれたりして過ごしてきた。
西日本各地で懇親会を開いた後にインドネシア入国に向けて東京に入る。
東京だって展示会で知り合った女優さん等々と毎夜毎昼宴会であった。
出展費用も渡航費も自腹故に誰にも文句は言わせんよ。
会社の金で展示会に出張して役得でナンパする奴は即解雇だぜ。いひひ!

☆健康証明及びPCR検査陰性証明書問題。
コレは私が予約したクリニックがインドネシアへ渡航する人達用に用いる健康証明及びPCR検査陰性証明書のサンプルである。
ハイ、中学校程度の英語の出来る方はこのサンプルの表記のバカっぽさが数箇所見えてきましたね。
クリニックのお医者様談「確かに英語が変だよね。でも某国外務省や某国大使館でも公布されてたからね。何処の病院も皆でそのまま使ってるのよ。」
残念ながら現在のウェブサイトでは修正されたものが掲げられている。
しかし、現実には殆どの医療機関が現在もクソの様なサンプルを用いているのだね。
この証明書を使用して某国に入国が開始された時には入国を拒否されたり、再検査対象となったり、トラブルの原因となった書式だよぅ。
この書類作成は非保険適用なのでタダではない。3~7万円は渡航者側の負担である。
そして、受け入れるインドネシア側が此の用紙に疑義を抱くのは正しい判断だ。
私は帰国前にインドネシアの複数の医者を始めとした医療関係者やごく普通のインドネシア人に尋ねてみたのだ。
「この書式を持って入国する外国人にすんなりと入国を認めるか否か?」
全員が
・アホな書式やな。
・偽物書類と疑う。
・イヤイヤ無理でしょ。
と答えたのであるよ。
 多分、たぶんやね、好意的に考えるに・・・
安全な地位に身を置く税金で飯を食ってる某組織の1年生かアルバイトかご子息辺りに投げてやらせた仕事の結果じゃね。
ヤッツケ仕事でGoogle 翻訳を使って仕上げたんじゃね。どうせ泥を被んねーし。みたいな。
何れにせよ此の書式が原因で入国時に揉める不幸を被った邦人は存在するのである。
医療機関で ”showing” ってフレーズは如何なものか。(日本のドクターに問うと使わねーしって笑っていたじょ。)
…せめて detected とかの単語があるやん。
で、文体自体が日本語からインチキ直訳され過ぎやんか。
空港の検査官は日本語・英語の専門家とちゃうで。
「各症状」も「旅行に適してる」も「PCR検査陰性」
→全部否定でぇ~す!
って意味でも取れるぜ。

支那様に平伏すシェシェ謝謝省も認めた作文だから、我々”偽装在外勤労邦人”がどうのこうの言っても仕方がないよね。
今どき役所を信じて期待する方が負けだよ。自己防衛だよね。
故に生意気にも自家製書式を病院に提出しておいた。それにもサインと印鑑をもらった。
だってこんな機会は滅多に無いもの~お金だって惜しまないよ。
実際の入国時には自家製書式だけで通った。
自家製書式

記載の病院をチェックする事は現実的には不可能だ。
偽造も可能でしょうが私はお勧めしない。ソレはソレで全然面白くないもん。
もしも、今後鼻からのPCR検査を受ける方は小児科の先生がお勧めだわ。ガキを扱うだけ有ってチットも痛くないもの。
因みにインドネシアに到着後に並ばされて下敷きも無しに書かされるHealth Alart Card。

下敷きもないので書きづらいよ。ムカついて上下を逆にして出鱈目な書き殴りをしたくなるけど自己責任でね。
試してみたらすんなりと通ったけど…。

尚、日本でのPCR検査を行わずともGaルーダ航空がインドネシアに入国後に「送迎付き一泊三食込みPCR検査パッケージ」を販売している。
この事も知っていたし、実際に体験された方にインタビューもしていた。
・CGK空港で未検査の者は並ばされて完全装備のバスでホテルまで移動。
・ホテルにチェックインして部屋まで監視付き。
・部屋の窓は開かない。
・ホテルから渡されるカードキーではエレベータも非常階段も開かない。
・ほとんど監禁状態。
・ホテルの部屋で検体採取。
・晩飯は無視される。
・翌朝の朝食も無視される。
・お昼を過ぎても検査結果の連絡はない。
・やむなくホテルに連泊代金を支払う。
・夕方のフライトも自力で変更。
・お昼過ぎにホテルからナシ・コタッの配給。
・午後に陰性と判明。
・自由に移動可能な部屋に変更される。
ドMな方には魅力的な運試しパッケージである。
私なら遠慮なくエレベータホールでシーツを燃◇すよな。
放火犯で捕まるよりも、ストレスのリスクを考えれば、日本で経済を回せる検査・証明書料5万円位は安いもの。
 そしてeHACね。
インドネシア国内移動の際には何も打ち込まずともアプリをダウンロードしていることを見せたら関所を通れた不思議なアプリだ。
このアプリには個人情報の入力にID番号を記入する項目があるのよ。
外国人である私のパスポート番号を打ち込んでも無駄だ。アプリからハネられる。
真面目な私はeHAC関所の職員に訪ねた。
職員「あ~生年月日とか好きな番号を打ち込んでおいてよ。」
彼の目の前で1から順番に数字を打ってみたらソレで良いってよ。
こんなインドネシアが大好きだぜ。

☆Gaルーダ航空 チケット問題。
個人的理由で成田は嫌だ。あんな場所が東京だって時点で嫌だ。そうなると当時は羽田発インドネシア行きの一択となる。9月の時点では羽田から2便が飛んでいた。
①HND発11:45-CGK着17:30
②HND発23:45-CGK着05:30
②は時間的に魅力的では有ったが10月の時点でフライトそのものが消えた。
信じて買ってしまって日本滞在時にこんな変更は嫌だよね。予定が全部狂うやん。
余裕こいて蒲田のホテルから京急で羽田に向かうつもりが…泣きながら始発で成田行きなんて有り得ないよね。
で、①及び、その日の到着から3時間以上後にCGK発の国内乗り継ぎ便でチケットを購入した。
大阪に到着から二日後に悪魔のメールが届いた。
乗り継ぎ便が国際線到着から70分後に変更だと。
嫌ゃ~な予感はあったが放置しておいた。
虎ノ門ニュースを見学とか

因みにSINやHKGでは国際線同士での最低乗継ぎ持間は45分と聞いていた。
その後Gaルーダ航空からは毎日レンタカーやホテルのプロモ・メールが続いた。
日本出発の2週間前にGaルーダ航空から地獄の釜が開くようなメールが届いた。
羽田からの到着は17:30。乗り継ぎ国内線はCGK発16時ですと。
とうとうGaルーダ航空は時空も跳び越すらしい。
遊びで忙しい私はメールを放置しながらも、悪知恵しか持ち合わせのないオツムの中では何かを感じ取っていた。

お参りしたりと忙しいのだよ!
英霊さん達ありがとう。

実際に当日CGKを発つ国内線も把握しておいた。そんな中、日本を発つ5日前にGaルーダ航空からメールが届く。要約すれば『アンタのチケットのとり方は間違ってんよ。どーすんの?電話しなよ。待っておるよ。』なのであった。
私が間違ってんの?!どうやら証拠の残るメールでの遣り取りを望まれていないのである。
日本の旅行会社の知り合いにも問い合わせたが「通常は”航空会社の事情に拠るケースでは航空会社がホテルを用意するのが慣例だよ。」と言っていた。
航空会社にとっても懐事情の厳しい昨今である。
多分Gaルーダ航空は知らバックレて『乗客の要望』と言う形で翌日の便に振り替えさせたいのであろう。
インターネット電話番号と有料の国際電話番号(結局はネット回線につながる)の2つのみ。
当然繋がりやすい有料回線をタップする。契約社員の女性が出た。予約番号と名前を告げて私の状況を把握してもらう。
私「名誉あるインドネシア共和国のフラッグシップとして、世界ランク上位と表彰された御社を信じております。」
私「因みに間違いが有ってはならないのでこの通話は録音しておりますし、場合によってはSNSにあげる可能性もございます。ご理解下さい。」
私「で、どーなっとるん?」
嬢「あーミスコネクティングです。録音しているんですか。少々お待ち下さい。」
そう、Gaルーダ航空は世界的にもサービスNo.1と、モンド・セレクション的な金で買える団体が評価しているのだよ。
恐らく嬢は大した権限など持っては居ない。
空調の効いた部屋で、フカフカなソファに踏ん反り返って、スマホでゲームしている、Gaルーダ航空正社員が直接電話に出る訳が無い。
嬢「航空便の接続間違いです。」
私「誰が間違ったの?私?御社?」
15分間の待ち時間
嬢「弊社です。」
私「で、どーするん?」
嬢「・・・」
私「ごめんね。言い方を間違えたわ。貴女が乗客なら航空会社にどうして欲しいかな?」
嬢「乗り継ぎに翌朝便を予約します。」
私「だよね~。その夜のホテルは?ホテルまでの送迎は?夕食と朝食は?キミだったら必要じゃないかな?」
私「貴女が乗客だとして考えてみて下さい。私は無理な要求をしているかな?」
15分の待ち時間
嬢「上司に確認してホテルの件も含めて改めてメールします。メールは数時間後に送ります事を約束します。」
・・・良いお嬢さんだ。電話では交渉上要望を多めに出したが全く期待していない。返事のメールが出されるのかも期待していない。
むしろ私に後悔が芽生え始めた。(私ってば良い人だ。)
たしか日本から輸入した中古のカプセルホテルとかあったよな。共同トイレ・シャワーで。アレは嫌だ。
上記PCR検査パッケージの監獄ホテルだったら…もっと嫌だ。
状況としては大変面白い。うむ、Gaルーダ航空は期待していないけど別に自分でホテルを予約しておこう。
あの電話から48時間以上が過ぎた。プロモーションメール以外は何も連絡はない。
流石は世界最高の航空会社だ!ドM性格者にはタマラナイ。私はドSだけどな。
出発の2日前に再び”電話で”相談してほしいとGaルーダ航空からメールが届く。
今度は男性に電話が引き継がれた。
私「どうなってんねん?」
男「ミスター、みんたまあふ。」
私(ドキドキ)「どうなったん?」
男「弊社も懐事情がヤバいんすよ。ホテル代とか出したら上司から〇〇されちゃうんすよ。解ってくださいよ~。助けて下さいよ。」
私(カプセルホテルじゃなかったよ~❤)「うむ。わかった。堕ちんでくれよな。」
素直に言われたらコッチだって素直になるのである。
見た目を気にしてばかり・口先ばかりでは私にイヂられるのである。
今も録音を聞くとニヤけてしまう。
誰が間違ったの?って、一番間違ってんのは支那共産党やんけ!

羽田空港国際線ターミナル
 「研修生」って黄色い腕章をつけたインドネシア人の若い衆が整列を作っている中でチェックイン。
提示した「健康証明及びPCR検査陰性証明書」に体温記載がないからと言う理由でその場で体温測定。
規則は規則だ。快く応じるがね、長ければ2週間近く前に測定した体温がチェックイン時に物を言うとは思わなんだ。
腕を差し出す。係員が「あれっ!」を連発する。非接触型の体温計の液晶表示が変テコなプレデター文字だ。
「電池を交換します。少々お待ち下さい。」まぁ待つよね。
「あ~壊れているみたいで…済みません。搭乗口で測りますから。」
そんで私は野放しとなる。
 羽田空港国際線ターミナルも空港利用料は通常料金。ファシリティーは半分以上閉鎖。あ~私もこんなアコギな商売をしてみてぇ。
追い肉追いネギ追い生タマゴ~

吉野家で最後の晩餐を終え、免税店へ。
支那から働きに来ているオバちゃんが勧めるスコッチウィスキー。日本のアマゾンでは送料込みで僅かに安い値段で売られてんじゃん。
ソレを申し出た。オバちゃんが即2割引にすると言いだす摩訶不思議な免税店。ここは何処の市場なのか?
 皆が乗り込んだ後の搭乗口で再検温。残念ながら異常無し。興味があったので係員に尋ねた。
「その・・・壊れてた体温計は羽田空港の備品ですか?」
係員(キッパリ)「Gaルーダ航空の備品です!コレは別の航空会社から借りてきました。」
スカルノハッタ国際空港第3ターミナル(CGK)
飛行機を降りたら延々と歩く。動く坂道は停止中。

椅子に座って黄色いHealth Alart Card他を渡されて下敷きも何も無い中で記入。
記入したら健康証明及びPCR検査陰性証明書と共に提出。控えを受け取る。
空いていたから良かったが到着便が重なったら時間がかかりそうだ。
イミグレーションを抜け荷物を受け取り通関を抜ける。
この間にTNIの兵隊さんによる抜き打ち健康証明及びPCR検査陰性証明書チェックを気まぐれ的に複数回行われる。
最後の出口でも散発的なチェックは行われる。
私の予約したホテルは第2ターミナル内に在る。
98年暴動時には予約すら出来なかった伝統のある古いホテルだ。
しかし、ターミナル間を結ぶスカイトレインは武漢コロナ感染拡大で停止中。
使えねぇ😠

タクシーはRp.250,000-で運ぶと宣わっている。この価格ならJuandaからPerak を突き抜けて海に突っ込めるわぃ!
やっぱり喫煙所は大切なコミュニティを生む素敵な場所だ。
たまたま喫煙所で私が声をかけたウクライナ人団体が同じホテルを予約していて移動に困っていたのだ。
そんな多国籍ターミナル間移動難民が喫煙所前に集った。皆ホテル代はチェックイン時に支払うことになっている。
日本人1名・ウクライナ人7名・オーストラリア人2名・米国人1名・インド人1名。
皆同じホテルなので私が代表してインドネシア語でホテルに電話する。
「うぉ~い、迎えに来いよぅ。皆んな後払いやぞぅ。来ないと商売にならねーぞ。皆んなで喫煙所に居るからよぅ。」
安倍前首相も各国の視線を浴びながら少しだけ緊張した感じで斯様な電話をしたのではあるまいか。
かくしてクワッド四カ国戦略対話(Quadrilateral Security Dialogue)+ウクライナがホテル送迎に成功したのだった。
迎えに来てくれたアンちゃん

そうやって、物見遊山で出掛けた日本一時帰国は無事に完了したのであった。
ワシは舞い戻ったのじゃっ(古っ)そして潜りに行くのじゃっ!

いじょ。

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